1、衣食住の住①
ステラは不意に目を覚ます
「此処は・・・森か?」
見渡す限り木木木の森である、地面に眼を向けるとくるぶしぐらいの雑草に覆われている
目の前に紙が風に乗って降りて来る
「これは?なんだ?なになに?」
__ステラ無事に着いたようだな、いい忘れていたことがある今の君は神に近しい存在になっている
お腹は減らないし、性欲もない、食事は取れるがまあ趣向品程度だ、それに合わせ性器もないだろう?
安心したまえ、子孫を残す方法もきちんとある、もうすでに知っていいるはずだ、それでは検討を祈る
「農家やる意味ないのでは?・・・・考えるのもむなしくなってきたやめよう」
とりあえず、衣食住を整えるとしようか、となると食は後回しだなとなると住か衣服は魔法で何とかなるし
今着てるのも魔法でできてるし
現在ステラが来ているのは動きやすいジャージ的なものだ、外見が残念とか思っても言っちゃいけない
どうせ汚れるのだ
「どうせなら、喋り方も意識するか?優雅たれおっさんじゃないけどこの容姿ならその方がいいか・・・
ごっほん、私はステラと申します、以後よろしくお願いしますね」
むう、完璧ですね、鏡があったら萌え死ぬ気がする
「では、良さそうなところを探しますか」
木々の間を優雅な足取りで歩いていく・・・ジャージで
途中何度か、やたら獰猛な小動物に遭遇したが、星魔法の練習台になってもらった
「現状星神で使えるのは、横道十二星座に基づいた星魔法だけですか
それとは別に普通の魔法も使えますが・・・練習不足ですね他のことを優先しましょう」
しばらく歩いていると、かなり大きな木が立っているところにたどりつく
「これは・・・なかなかの大きさですねここにしましょうか・・・?あれはなんでしょう」
その大きな木の周りには、小さな光が無数に漂っていた
「わわ、集まってきましたね敵意はなさそうですが・・・」
やがて一際光輝く人型が寄ってくる
『なんでしょう、この方はお母様の力を感じます』
「こんにちわ、貴方達は精霊でいいのかな?」
『ええ、そう言う貴方様は、少し失礼しますね』
30㎝ほどの精霊がステラの額に自身の額を合わせて来る
『なるほど、通りでお母様の気配がするわけです』
「貴方達がいうお母様って星神のことだよね」
『ええ、長らくこの世界では星神の座は空白のままでした、貴方様が次の星神なのですね』
「私は、力を借りただけだよ?」
『神の力と言うのは、断片を借りるだけでも一般人には荷が重いのです
まあだ解放されてないとはいえ、ほぼすべての権限をお持ちの様子、次の星神
は貴方様で間違いないでしょう、お母様歓迎いたします』
「何となく創世神様の意図がわかった気がします・・・まあいいかそれで相談なのだけど
ここに住もうかと考えているのよ」
『それは素晴らしいお考えですね』
「当面の寝どことして木の中に住みたいんだけど・・・」
『そうですね、問題はないかとその代わり大樹に加護を与えるのがよろしいかと』
「わかったわ、そうね・・・・加護内容は名付けで問題ないわよね」
『ええ、大樹も喜ぶでしょう』
ここは無難にユグドラシルかしらね・・・・世界樹うーん、あえて普通の名前を付けてみるとか
ユグドラシルね
「汝に加護をユグドラシル」
大樹に手を当て加護を与える
木が喜びを表現するように揺れ、木の実が降ってくる
「これはリンゴかしら」
『はい、お礼だそうです』
「そんなの気にしなくていいのに使わせてもらうのは私だし」
さっそく作業に入りますか、木をくりぬいて人一人が入れる空間を作る
道具箱が大活躍だ、こればっかりは魔法じゃどうにもならないからね
最後にやすりをかけて完成!
「よし、我ながら完璧」
『凄いですね短時間でここまでできるとは』
「私もこの短時間でここまでできるとは思っていませんでしたね」
そろそろ、日暮れかしらだいぶ暗くなってきましたね・・・
「此処は素晴らしいですね、精霊たちが飛び交っていて幻想的です」
『ありがとうございます、でもここまで元気になったのは貴方様のおかげですから』
「どういうこと?来た時も同じような感じだったと思うのだけど」
『この森は深淵に近いことも合って通常の草木は生えません、更にいうと
ここいらの木々は精霊とは相性が悪く、存在を繋ぎとめるだけでも大変でしたから
この大樹が本当に生命線でした』
「大樹から離れていくと、存在が維持できなくなって消滅すると」
『ええ、私たちの存在にはエーテルが必要不可欠なので』
「貴方達の助けになれたのなら嬉しく思うわ」
『聞いておきたいのですが、貴方様はここに何の目的で参られたのでしょうか』
「最初にいったじゃない、寝床にする場所がほしかったのよ、まだこの世界に
来たばっかりだったからね」
『なるほど・・・そもそも転生者様でしたか納得です』
「どういうこと?」
『今はどうかわかりませんが、私の知る限りここは深淵の森と呼ばれています
この森の奥には深淵につながるゲートがあるので、このあたりの魔物は強力なものが
多いんです、ですので一般人はめったに近づかないので』
「なるほど、そう言うことでしたか・・・それにしては魔物、弱く感じたのですが」
『制限されているとは言え神は神威力のスケールが違うのでしょう』
「ふーん・・・ふぁぁぁそろそろ寝るとしましょうか、必要無いような気もするけど」
『基本神と言うのは三大欲求は存在しないのですが・・・まあまだなりかけですからね
お休みなさい』




