物の温度を操る能力
温度を好きに変えられる能力。それは温度を極限まで上げて相手を溶かしたり逆に温度を極限まで下げて相手を凍らせることができたりする能力。
こんなスキルを現代社会で持っていても宝の持ち腐れである。出来ることといえば常にあったかい飲み物や冷たい飲み物を飲めるくらいだ。
科学や物理に詳しくないので下手に使って大惨事になったら目も当てられないから温度を全力で変化させることもしたくないしな。
そしてこんな能力が世に知れてしまったら面倒なことになるだろうしな。だから俺はずっとひた隠しにしてきた。
そんなある日、数百人に1人の割合で俺みたいに能力を持つ人間が現れだしたのだ。能力の強さにばらつきはあるが俺の能力並に強力なやつもいるようだ。
俺はその流れで俺も能力があるんだとか言ってみようかと思ったが事件が起きた。
一部の能力を持った人間が好き勝手に暴れ始めたのだ。現状は弱い能力を持った人間しか暴れていないために自衛隊がどうにか対処出来ているようだが、強い能力を持った人が暴れてしまうとどうにも手がつけられなさそうだった。
こんな事件があったせいか、能力者への風当たりが強くなった。自衛隊ですら武器を持つことを嫌っている人すらいる世の中だ。ただの一般人が自衛隊を軽く上回る力を持っているのだからそれは当然だろう。
せっかく俺が能力をおおっぴらに出来る世の中が来たと思ったんだが。
別に隠しておいても良いのだが、あんまり俺自身が隠し事をするのが嫌だったのだ。
しかし隠し事を無くす代償に大勢の人に後ろ指さされる状況になるのは流石に嫌だった。
そこで俺は考えた。能力者の暴走を能力者の俺が止めることで良い人間もいるんだとアピールすれば良いんじゃないかと。
俺は仮面を付けて自分の姿がバレないようにして能力者と戦うことにした。
俺は能力者が暴れているニュースを見つけすぐに駆けつけた。
そこには自分の周囲の重力を自在に操る能力者がいた。
「俺は周囲1mの重力を自由に変えられるんだ。そんなバリアの前にお前らは太刀打ちできねえだろ?」
能力者は日中に銀行強盗をしていた。能力者に銃で攻撃しようとしていたようだが、重力の影響で届く前に地面に落とされていた。
そんな様子を見て俺は能力者の靴の温度を上げた。それに耐えきれなかった男はつい能力を解除して蹲った。
それを好機とみた自衛隊はそいつを確保した。冷静になったら暴れ出すと思われたが心配ないらしい。自衛隊には能力に制限をつけられる人間がいるらしい。
この事件は俺の手柄になっているがまだまだ足りない。能力者の復権を目指し頑張らねば。
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