帰還
神と話したが失った左腕はもう治らないらしい。『未来改変』で行った行為は未来で起きた出来事で治癒や過去の炎でも覆られないと言われた。
リカに義肢を造ってもらい俺の炎でも耐えられる義手となった。
そして……
マリアとシンを呼び5人で地球に行けるようになったことを伝えた。マリアたちが召喚されて地球時間では1週間しかたってないそうだ。二人はよく目立っていたので到着前に魔法で変装してもらった。これは面倒事を持ってこないためだ。そしてマリアの使い魔で今まで空気だったルシファーの空間魔法で地球と繋げた。ルシファーは暇さえあれば地球に行きアニ◯イトで買い漁っている。
マリア「あれ、ここって学校の裏じゃね?」
シン「懐かしい。本当に地球なんだ」
の繋げた空間を通って、辺りを見渡すと、見慣れた道路であることに気が付く2人。
ルシファー「あぁ、そうだぜ。気を利かせて、懐かしい所をチョイスしてみたww」
カズト「そりゃどーもどうだ、イロハ?ここが俺たちがいた故郷だ」
イロハ「何だか煙たい感じ」
カズト「ルシファー、浄化の魔法とかって使えるか?」
ルシファー「大丈夫だぜ。全員にかけとくよ」
フワッと腕を1振りして、カズト達の周りの空気を綺麗にしする。
イロハ「ありがとう」
リカ「それで?これからどうする?」
空気が綺麗になり、周りの様子にも少し慣れた頃、リカが切り出した。
ルシファー「カズトの実家じゃね?こっからなら近いだろ?」
マリア「そうだな。今、何時くらい?」
ルシファー「9時過ぎだな」
カズト「9時なら家の方に居るかな。いや、学生は春休みだし、道場か?」
マリア「とりあえず家の方なら、カズトのおばあちゃんが居るだろうし、そっち行くか?」
カズト「それもそうか。よし、こっちだ」
イロハの手を握り、歩き出すカズト。
リカ達も、それをみてニヤニヤしながら2人に続いて行く。
カズト「キョロキョロとどうしたw」
イロハ「何だか珍しい物ばかりで……あれなに?」
カズト「あぁ、それは電柱だ。発電所っていう電気を作ってる大きな施設があるんだけど、そこで作られた電気を、電柱の上にある黒い線があるだろ?それを使って、各家庭に運んでるんだ。地面に魔法陣を彫って、そこに魔力を流すと魔法が発動するだろ?それと似た感じ」
イロハ「へぇ…魔法が無く、科学技術が発達しているというのは、聞いていたけど、そんな物があるんだね」
カズト「気になる物があったら、何でも聞いてw知ってる物なら答えるからw」
リカ「はい!」
カズト「はい、お前はしってるだろうが」
その後も、ちょいちょいイロハの質問に答えながら、30分ほどかけてカズトの実家の近くまでやってきた。そして神風山の麓まで着き階段を上りると一軒家が現れた。




