喧嘩
月明かりが照らす砂浜にカズトは座っていた。自信の無力さが自分をソラ、椿を殺した。あのハザマってやつが強すぎて何もやる気が起きようとは思わなかった。
リカ「よぅこんなところにいたのか」
カズトの後ろから声が聞こえて振り向くとリカがこちらに向かってきた。リカを無視して海を眺めるカズトは自分が知っているその者とは違っていた。
リカ「なにしてんだよ」
カズト「うるせぇよ」
リカ「イロハ泣いてんぞ」
カズト「そうか」
リカ「お前の主だろうが」
カズト「ほっとけ……」
リカ「何が起きたんだよ」
カズト「るせぇな俺のことはほっておいてくれ‼」
その言葉を聞いたリカはカズトの首もとをつかみ、砂浜に叩きつけた。苛立ちが頂点に達したカズトはそれを振り払いリカを遠ざけた。リカに向き合うとリカはへらへらしてたときと違い真顔でカズトをごみのように見ていた。
カズト「なにすんだよリカ」
リカ「何ってお前の躾だよ」
カズト「何だと?」
リカ「なにをウジウジしてっかと思ったら戦闘で負けたくらいでへそ曲げてガキかよ!それをイロハらに当たってんじゃねぇよ!」
カズト「聞いてりゃふざけやがって」
リカ「ふざけてるのはどっちだよ」
リカは舜歩でカズトの胸元に近づき、エテンをガントレットに変化させカズトを殴り海へ落とした。カズトは立ち上がりリカを睨み付ける。がリカは来いよと指を動かし挑発した。
リカ「こいよ今のお前詰まらねぇから勝てる気しかしねぇよ」




