模擬戦Ⅱ
「ラァッ!!」ブンッ!!
ズバァァァンッ!!
転がる状態から体制を立て直しながら、リンク君は魔武器のガントレット『レグルス』を振るって、紫色の“打撃”を飛ばしてくる。
カズト「雷盾」
その“打撃”を俺は広い範囲で雷の炎を使って、防ぐ。
ズバァァァンッ!!
防いだ雷の盾は粉々に破壊される。
(!?“破壊属性”を付与した“打撃”・・・魔武器の能力か・・・)
リンク君が放ってきた“打撃”に対し、我がそう分析するなか、
「はぁぁぁっ!!」
体制を立て直したリンク君はすぐさま我の方へ突っ込んできた。
リンク「はぁぁぁっ!!」
ズドドドドドドドドドドッ!!
急接近してきた後、リンク君はいつの間にか紫色の魔力、恐らく“破壊属性”の魔力を纏ったレグルスで連続で殴ってくる。
「……」
対する我は“砂漠の炎を駆使して、その“打撃”をヒラリヒラリと躱していく。蜃気楼を発動させ認識を反らす。
(くっ・・・まるで読まれているかのように躱されていく・・・)
先程から連続で休みなく放っている“打撃”を躱され続けることに、リンク君は少なからず焦りの表情を浮かべ始める。
「か~ら~の、日輪拳!!」
「!?」
ズドドドドッ!!
そんな表情を浮かべ始めたリンク君に対し、我はリンク君の“打撃”を避けながら、分裂し打撃を放つ。
勿論覇気と炎圧による強化済みで。
僕はその日輪拳をリンク君の腹部にそれぞれ一発ずつ放った。
「くっ!?」
僕の『日輪拳』を受けた後、リンク君は我から距離を取る。
「“破断”!!」
ズバァァァンッ!!
そんなリンク君に追い討ちをかけるように、は“レグルス”を放つ。
「くっ!?はぁっ!!」
ズバァァァンッ
対するリンク君もレグルスを振るって、“破壊属性”の魔力が付与された“斬撃”を放つ。
ズガァァァンッ!!
両者の放った攻撃は両者の間でぶつかり合い、砂煙が舞った




