フラグを建てるから……
カズト「とりあえずはまぁ……よしかな……」
シン「お見事。」
“黒炎”に包まれながら消え去ったジュゲを見ながら右目を押さえそう言う。神格を得てからまだその修行をしていないため、扱いが難しい。右目から血が流れてくるので視力が弱まっている。無理をすれば失明する恐れがある。
それに俺に対し、シンがそう言う。が、
リカ「やったか?www」
「ああぁあああぁぁあぁぁぁあぁぁああぁあぁやかああぁあああぁぁあぁぁぁあぁぁああぁあぁーーーっ!!?」
何言っちゃってくれてんの!?おまえ!!そんなことを言っちゃったら
ザパァァァンッ!!
「ホエエエェェェーーーッ!!」
ホラー。フラグで出てきちゃったじゃないか。
リカの発言に対し、そう思いながら俺が見た先には、背中に巨大な砲台を担いだ巨大な黒いクジラがって・・・
「「何処のクジラだよ・・・」」
「またくるか……面倒」
「ホエエエェェェーーーッ!!」
ジュゲの次に現れた謎の○塞クジラ(仮)に対し、俺とリカが思わずそうツッコミを入れるなか、謎の要○クジラはそう雄叫びを上げた・・・
シン「?なんだ?あのクジラは?」
リカ「え?お前も知らないの?」
シン「あぁ。あんなクジラは見たことがない。」
カズト「ソラ……なんかわかるか?」
謎の要○クジラ(仮)のことについて、首を傾げながらそう尋ねるリカに対し、シンがそう答えるなか、俺はそうソラに尋ねる。
『はい。マスター。先程分析したところ、どうやらあの要○クジラ(仮)は一種の生体兵器のようです。』
カズト「生体兵器?」
『はい。具体的に何処の国かはわかりませんが、何処かの国で捕えられた巨大クジラが非道徳的な改造によりサイボーグと化されたものだと思われます。』
カズト「ということはさっきのジュゲとはまた違うってことか?」
『はい。因みにクジラは完全にサイボーグに改造されているため、クジラそのものを救うことは不可能です。』
「そうか・・・」
シン「まったく。この世界の人間は・・・命を何だと思っているんだ・・・!!」
カズト「・・・早く楽にしてあげよう・・・」
謎の要○クジラ(仮)に関するソラの分析を聞いた後、シンと変換を解除したカズトは真剣な表情でそう言う。
っていうかシン・・・マジでキレてるな・・・
マジでキレているシンに対し、俺はそう思いながら再びソラに炎を灯し構え直す。
そして、シンとリカと一緒に要○クジラ(仮)に向かおうとした瞬間、
ユニ「待って!!お兄ちゃん!!リカお姉ちゃん!!シンお兄ちゃん!!」




