海底からタコが勇者を求めて現れたそうですよ
リカ「いやぁwwwなんだかんだで楽しいねぇwwwカズトwww」
スイカ割りを終えた後、いろいろ遊んでいたリカがそう話しかけてくる。
カズト「まぁ、確かに楽しいな。あっちではこうもなかったからな」
リカ「ホントホントwwwこんな楽しい時間が永」
ザパアアアァァァンッ!!
「「・・・」」
「・・・ねぇ。カズト・・・」
「大丈夫だぞ。リカ。俺も同じことを思っているから・・・」
「じゃあ、二人で一斉に言おうか。」
「あぁ・・・」
「「せぇーのぉ、」」
リカ「テンプレってすげぇ・・・」
カズト「お決まりってすげぇ・・・」
互いにそう言う俺とリカの目線の先には、
「ヴロロロ・・・」
でっかいタコがいました。
っていうかリカと考えてたことが若干違ってたよ
エルザ「ん?あれは『深海の悪魔』と言われている海の魔物、ジュゲじゃないか。」
アル「普段は深海にしかおらず、この辺りにはいない筈ですが……」
「あ。アルさん……エルザさん。」
突然出てきたタコにビーチが騒然とするなか、いつの間にかいなくなっていたアルさんとエルザさんがそう言いながら現れる。
カズト「二人とも。今まで何処に行ってたんですか?」
アル「いえ、エルザ様と模擬戦をしておりましたので。」
エルザ「つい先程まで別荘の中庭で剣で語り合ってきたところだ。」
剣で語り合ってきたってwwwバトルマニアかwwwおまえらはwww
「「まぁ、バトルマニアなのは否定できんな(できません)。」」
リカ「さりげなく心を読まれたwwwっていうか否定しないのかよwwwおいwww」
エルザ「しかし、何故ジュゲがここに?」
「ん?ねぇ。皆。あのタコ。何か言ってない?」
突然のジュゲの登場に対し、エルザさんがそう疑問の声を上げるなか、紫色のボブのおとなしそうな感じの土の貴族のご令嬢、ミサ・グランディアスさんがそう皆に言う。
「ヴロロロ・・・・・・勇者ハ・・・何処ダ・・・!?」
よく聞いてみると、片言ではあるが、確かにジュゲはそう言葉を発していた。
・・・ってん?勇者?
で、今、目の前にいるジュゲは勇者を倒すために現れた・・・
つまり・・・
カズト「おいクズハお前のご指名だぞ」
シン「ぇ……面倒くさ」
シンは勇者にあるまじきことに面倒だと言いはなった。
リカ「面倒くさがる勇者とかwww」
シン「二人でやってよ僕は寝てるから」
「「・・・」」
シンの言葉を聞いて、二人が絶句しているなか、
「ヴロロロ!!」
グォォォッ!!
ジュゲが尾獣弾を放ってきた。




