プライベートビーチにて
移動後、王族のプライベートビーチ付近にて・・・
ユニ「広ぉ~~~い♪」
リカ「おぉ♪これはこれはwww」
「なかなかだな・・・うん・・・」
フェルト「すごいですね……あの複雑な式を改変するなんて……魔力もまだのこっているなんて……」
フェルト姫の転移魔法陣で移動した後、目の前に広がるプライベートビーチを見て、ユニ、リカ、俺、フェルト姫の四人は思わずそう声を漏らす。
それについてはあの王様が7人いる緑の改変の能力を使ったしね
目の前には綺麗な白い砂浜と濁りのない青い海が広がっていた。
フェルト「では。あちらに別荘がありますので、先に荷物を置いてから海に入りましょうか。」
そう言うフェルト姫の案内の元、俺達は別荘の方へ向かった。まる。
フェルト姫の案内の元、着いた王族の別荘は思っていたよりは小さく(まぁ、それでも一般家庭からしたら、大きい方だが)、木造式だった。
カズト「へぇ・・・木造式なのか・・・」
フェルト「はい。父が、国王がこっちの方が落ち着くそうで。」
思わず口に出していた僕の言葉に対し、フェルト姫がそう丁寧に説明してくれた。
なるほど。王様。なかなか良い趣味をしている。
ガチャッ!!
「お待ちしておりました。フェルト姫。そして、そのご友人の皆様。」
王様の別荘の趣味に対し、俺がそう思っているなか、別荘の中からいかにも執事って感じの人が出てきた
フェルト「お久しぶりです。アル。」
アル「はい。フェルト姫もしばらく見ない内に立派になられまして・・・」
フェルト姫と別荘から出てきた執事のような人、アルさんは親しげな感じでそう話している。
「あ。ご紹介しますね。この人はアル・ヒルベスタと言って、王族に長年仕えてくれている執事です。」
「はじめまして。『アルカディア王国』王族に仕える特講執事、アル・ヒルベスタと申します。今はこの別荘の管理を任されています。」
アルさんがそう自己紹介をしながら頭を下げるのに対し、俺達も丁寧に頭を下げる。
俺達とアルさんが互いに頭を下げていると、
「フェ~ル~ト♪」
別荘の奥の方からフェルト姫に似た金髪の女性が手を振りながらフェルト姫の方へ駆けてきた。
「お、お姉ちゃん?」
そんなフェルト姫をその身で激しく抱き締めながら、フェルト姫に優しい笑顔でそう言う。
「お、お姉ちゃんく、苦しい……くるなら言ってよ」
フェルト姫の言葉に我を取り戻し、フェルト姫を離した。
「いや騎士団の休暇がやっと取れたのでな……フェルトに会いたくて2日前からここにいるぞ」
どれだけ会いたかったんだこの人……
アル「エルザさま……嬉しいのはわかりますが自重してください」
エルザ「すまぬ」
フェルト「あ。一応ご紹介しますね。この子は私の姉のエルザです。」
エルザ「王族護衛騎士団団長で雷帝のエルザ・ブレイブ・アルカディアだ。知っている者もいると思うが、よろしくな。」
アル「お話の最中、失礼致します。こちらはご用意させて頂いたお部屋の鍵でございます。」
俺がそう思っているなか、アルさんがそう言いながら、部屋の鍵を渡してきた。
フェルト「では。部屋に荷物を置いてから、水着に着替えて海といきましょうか。」
そのフェルト姫の言葉により、僕達は荷物を置きに部屋に向かった。




