乱入者
「それはある男に殺られてしもうたからや」
「「!?」」
突如天井からテーブルに降り立つシルクハットの男に驚いた。この男の気配が突然現れもすれば誰もが驚く。序列では計り知れないが不気味が悪い。
「何者だ……貴様」
「僕ですかぁ僕はハザマっちゃうもんや」
へらへらと喋っているハザマに対し、シェイラは糸魔法で拘束し、縛り上げる。
「不法侵入とはやるねだけどこんなよわっちぃのに気づかないなんて」
「誰がよわっちぃんです?」
「それは君だ……よ」
シェイラが見たものは拘束してるはずの男が後ろから話しかけていたことだ。
「どけぇシェイラ!」
メラデイールは剣を振り回し男に襲いかかる。振り下ろした剣を目の前に軽々と避ける男。そして剣に軽く触れると砕け散った。
「もう眠ってぇな」
「がっ」
メラデイールにデコピンすると奥の壁まで吹き飛び気絶した。巨体を片手で吹き飛ばすなど不可能だ。しかも解析が得意な魔眼使いでされ何が起きたかも分からずにいた。
「止せぇお前ら」
Ⅰ位の言葉に戦闘体制だった者らは制止した。
「すまへんな1位さん」
「貴様の為じゃないこいつらのためだ」
「解ってるって」
「ある男とは」
「カズトちゅう人間界の学園にいる使い魔やね」
「それはセーレから報告は聞いていたがそこまでなのか」
「せやね彼は神と昇格した世界の守護者やからね」
「情報ご苦労……」
「それと僕も仲間に入れくれへん」
「なんだと」
「暇なんでなんでもやりますよ」
「もういいなんでもいいから議題に移ろうか今後のことにについて」
「おおきに」
ハザマはニヤリと笑い会議に参加した。序列9位と新たに加わって始められた。カズトは人間界での特記戦力となり魔族に伝わった。これにより命を狙われることが多くなるだろう。




