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入室は大胆に

「?先生。編入生は何処ですか?」


クロト「おかしいな。ついさっきまで一緒に来ていた筈なんだが・・・」


もてない男子の問いに対し、クロト先生もそう言って首を傾げる。


<イィィヤッフゥー♪

(・ω・)ん?んん?


今、一瞬、“アイツ”の声が聞こえたような気が・・・

・・・しかも窓の外から・・・

・・・(・ω・;)まさか・・・


俺がある嫌な予感をしていると、


ガシャアアアンッ!!

(゜Д゜;)!?

「イィィヤッフゥー♪」

・・・“アイツ”が窓を蹴破って入ってきた・・・

「「「!?」」」


クルクルクルクル

窓を蹴破って入ってきた“アイツ”はその勢いを乗せたまま、クルクルクルクルと宙を舞っている。

因みに“アイツ”が今、履いているのはスカートです。

よって、宙を舞っている際、スカートの中が見えてしまう訳で、マリアン、フレイや主人公(真)のシンも含めた教室内の男子全員がなんか必死な感じでパンチラを見ようとしています。

おい勇者……何故お前も覗こうとしている。

俺は紳士なので見ませんよ。えぇ。


スタッ


俺がそう思っているなか、“アイツ”はクロト先生の隣に華麗に着地する。


「そこからぁ私が来たぁ!!そして男子諸君!!オレがスカートの下に履いているのはスパッツですから!!ざぁーんねぇーん!!」


長い黒髪をなびかせながら“アイツ”、トリップっ子、黒木場理科はプロヒーローとギターな侍を決めながらそう言った・・・

・・・チョイスがちょっと古くね?・・・


ゴツンッ!!


「あ痛っ!?」


決めた後、リカはクロト教諭からゲンコツをもらう。


リカ「いったぁ~~~何すんですかぁ~~~?先生ぃ~~~」スリスリ


クロト「あと、『何すんですか?』じゃねぇよ!!黒木場!!なに、窓を蹴破って入ってきてんだよ!?」


リカ「いやぁ・・・その方が面白いと思って・・・反省も後悔もしていない。あるのは爽快感・・・」


クロト教諭からのツッコミに対し、リカはそう言いながら、先程自分が蹴破った窓の方へと近づく。


「・・・“創造属性”、“クリエイト”・・・」


パチンッ!!


リカが小さな声でそう言って指パッチンした瞬間、先程リカによって蹴破られた窓があたかも何もなかったかのように修復された。


リカ「さてと、これで問題ないだろってあれ?どうかしたか?」


先程自分が蹴破った窓を“創造属性”で直した後、なんかフリーズしていた教室の皆を見て、リカは首を傾げる。が、


「「「うおぉぉおおおぉおおぉぉぉおおぉおぉぉおーーーっ!!!」」」

「うおっ!?」


教室内のモテない男達が一斉に雄叫びを上げる。

まぁ黙ってれば美少女だとは思うが……


「美少女キターーーッ!!」

「しかも巨乳系キターーーッ!!」

「神様アリガトーーーッ!!」


リカの容姿について、モテない男達が口々にそう言う。

あと、言ってなかったけど、リカは持っている方だったりします。

個人的には多分Gくらい・・・でかいな。おい・・・

「・・・」ペタペタ

「・・・」

「「はぁ・・・」」


リカのを見た後、イロハ、イリヤのふたりが自分のを触って確認した後、そうため息を吐く。


・・・その内、良いことがあるよ。ふたりとも・・・

因みにシェリカとリリィは持っている方だったりします。

シェリカがCでリリィがBです。はい。


イロハ「っていつの間にあたしのバストを計ったの?カズト。答えなかったら殺す」

「見たら多少なりともわかる。っていうか心を勝手に読むな。イロハ剣を仕舞え。」

「うぅ・・・うるさ」

クロト「うるせぇーーーっ!!!」


シェリカが言うよりも速く、クロト教諭の怒りの声が教室内に響いた・・・

・・・あんたの声が一番うるさいよ・・


シーン・・・


クロト教諭の怒りの声によって、教室内が静かになる。


クロト「よし。静かになったな。それじゃあ、名前と“属性魔力”、ギルドランクを紹介しろ。」


リカ「ぇ、は、はい。え~と・・・オレの名前はリカ・クロキバ。“属性魔力”とギルドランクは乙女の秘密だ♪あと、屑やビッチとは仲良くなろうとは思ってないむしろ抹殺対象だからそのつもりで♪皆♪よろしくな!!」ニカッ!!


「「「ぐはあぁぁあああぁああぁぁぁああぁああぁーーーっ!!?」」」


ドカァァァンッ!!


リカが笑顔でそう言った瞬間、教室内にいたモテない男共が一斉にそう言って、大爆発を起こした・・・


・・・あれ?これってなんかデジャヴ?



クロ「まぁいいか……それじゃあ、クロキバはタチバナの横の席が空いているから、そこで決まりな。」


「はーい♪」


クロト教諭のその言葉に対し、リカは笑顔でそう答えながら、タタタッとイロハと俺の方へ近づく。


リカ「いよ(^_^)/♪カズトにイロハ♪これからよろしくなぁー♪」


カズト「おぅ。よろしくな。」


イロハ「よろしく。」


笑顔でそう言ってくるリカに対し、イロハと俺は普通にそう対応する。


クロト「あ。あとそれとそこにいるんだろカズト。」


「ん?なんですか?クロト教諭。」


透明の炎を解除しクロト教諭に確認を取る。


クロト「クロキバはまだ魔武器も使い魔も持っていないようだから放課後、おまえが面倒みてやってくれ。」


カズト「?何故俺なんだ?」


クロト「おまえがこのクラスで一番の暇人だろ?それにクロキバ本人からの指名だからだ。じゃ。一時間目は自習にすっから、今の内に編入生と親睦を深めておけよぉ~~~じゃ。おやすみぃ~~~グースピー♪」


クロト教諭はそう言うと同時にいつもの自前のベッドと枕で寝た。

・・・この駄目教師が・・・

誰が暇人だ。殺して野郎かな


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