192/381
目覚め
水槽の中でようやく目覚めた魔王『イーデリア』は自ら水槽を壊し出てきた。そこには1位のディアゴが膝を付いていた。
イーデリア
『ディアゴが久しいの』
ディアゴ
「魔王さま……」
イーデリア
『私が寝ている間職務を全うしてくれたようだな』
ディアゴ
「滅相もごさいません」
イーデリア
『500年前は勇者にしてやられ……200年前にはあの小賢しい小僧と小娘に消滅させられた。復活までに時間は掛かったがその奴等も居なくなった。今度はこちらから仕掛けるときだ。』
ディアゴ
「そう思い……クーデリア小国をシェイラとメイラデイールの二人で滅ぼしました。」
イーデリア
『そうかあの二人がなぁ……月日は早いものだ。私も力を付けて1ヶ月後に忌々しいアルカディア王国を滅ぼしてやる』
ディアゴ
「御意……部隊を編成いたします」
イーデリアは玉座に座ると魔人将が膝をついた。
ハザマも膝を付き、顔を下ろす。そしてニヤリと笑いながらイーデリアの話を聞いていた。自分が操り人形とも知らずに……