魔武器Ⅱ
兎にも角にもイロハ、俺、リリィ、クロス、イリヤの5人で魔武器の作成をすることになった。リリィには説明したよ?ぽかーんとしてた。
リリィ「じゃあ僕からやるね!」
リリィが魔石に魔力を流し込む。すると魔石がまるで粘土みたいにぐにゃぐにゃと波打ちながら形を変えていく。
やがて粘土状から細長い棒状になっていき、光を強く放つとレイピアとなった。
リリィ「わ、ほっそ!」
カズト「へぇ、レイピアかぁ」
リリィ「レイピア、やったこと無いんだけど……」
カズト「よかったら教えようか?」
リリィ「ほんと?お願いするね!」
一応出来るよ?あんまり良い思い出は無いけど……
カズト「あ、能力とかは?」
リリィ「えぇとね……魔法術式補正、速度上昇、突属性強化、リミッター解除、後方支援魔法」
カズト「…レイピアに合った能力だね…」
リリィのレイピアを受け取ると目を瞑り呼吸を整える。するとレイピアが光りだす。身体速度を上げてレイピアを振るう速度を上げる。さらに突属性強化で突きの威力を上げる、これは秋雨道場11連撃細剣術
仏之祭礼
というわけだね……
リリィ「すごい!なにそれ」
クロス「んじゃ、次は俺がやるわ」
カズト「ネタになる武器とか止めろよ出したら絶対に笑ってやるから」
クロス「えっ、勘弁して!?」
マリアが魔石に魔力を流し込む。魔石は魔力を流し込まれていくうちに光を放つが、形が中々変わらない。
五分ほどして漸く形が変わり始めた。どうやら銃みたい?
銃の形になろうとした途端、大きく形が変わり始めた。
カズト「目が…!目がぁぁあぁぁ!!!!」
イロハ「んっ……!?」
リリィ「眩しっ!?」
やがて光が無くなり、マリアの魔武器を見た俺は、少し考えた。そしてマリアの首根っこを掴んでこちらに寄せた。
カズト「マリアン、どういうことかな?名前にしてもネタ過ぎるよね?」
クロス「止めて!確かに名前は似てるけども!」
カズト「ねぇ、マリアン……今は魔武器作成の時間だよ?ネタ召喚じゃないよ?」
クロス「それは……分かってるけど……」
カズト「じゃあさぁ、なんで神罰なの?」
マリアンの魔石は、悪魔と戦う元帥の愛用する銃だった。