戦闘Ⅱ
「……乙女の魔法を吸収するなんて変態」
俺が全ての球を吸収すると、初めて俺の前で言葉を発した黒ローブはなんとも失礼な言い掛かりを付けてきた
カズト「ちょっと待て、それは酷い言い掛かりだ。
大体お前が女なんて知らなかったわ!」
嘘です、声質で知ってましたけどね
「……変態さんにはお仕置きが必要。
闇魔法【闇拡散砲】」
そう言って黒ローブは先程とは比べ物にならない量の黒い球を浮遊させてきた
カズト「お仕置きってレベル越えてませんかねぇ!?」
「……五月蝿い、【発射】」
黒ローブがそう呟くと大量の光線が俺に迫ってきた
カズト「だ~!もう!しょうがねえな!」
俺は急いで空間の炎の中に手を突っ込み目当ての物を手探りで探す
「あった!」
俺はすぐに見つけた物を掴み、迫りくる魔法に銀色の銃身を向けて引き金を引いた
「……む」
すると、黒いレーザーは球ごと魔力の奔流に消し飛ばされる
俺が取り出したのは言わずもがなチートスペック劣等生のC〇D、シルバー・ホーン カスタム、トライデントをリカがオプションワークスにて改造したものだ。
今のは黒ローブの魔法を術式解散(グラム・ディス〇ージョン)でただの魔力に分解しただけだが、黒ローブに目に見えて動揺が走る
カズト「隙有りだ」
一瞬で黒ローブの懐に入って上段に回し蹴りを放つ
「くっ…!」
頭を狙った蹴りは黒ローブが咄嗟に足と顔の間に入れた腕によってガードされ、黒ローブは吹っ飛んでいく
カズト「……ふむ、手応えが思ったよりなかったな、後ろに飛んだ上に腕に重力系の魔法を展開して、斥力を利用して衝撃を緩和したってとこか?
咄嗟にしてはいい判断だ、プラス100点」
「……!!」
俺の言葉を聞いて驚いたように体を硬直させる黒ローブ
カズト「だが、戦闘に置いて相手に動揺を悟らせるのは感心しないな。マイナス50点」
そう言って黒ローブの後ろに回り、右ストレートを放つ
「チッ…!」
黒ローブはこの右ストレートを左手に小さく斥力を発生させて受け止めようと構える
カズト「フェイントに簡単に引っ掛かるな。マイナス30点」
俺は黒ローブに掴まれる前に右手を止め、ボディーに膝蹴りを叩き込む
「…かはっ……」
だが黒ローブは後ろに飛んで衝撃をなんとか逃がそうとする
「……無魔法【闇隠】!」
飛ばされる瞬間黒ローブは声を張り上げて俺に触れた