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帝対決Ⅳ

「ネス!!」


「大丈夫です!!それよりも攻撃を!」


「了解!」


闇帝は気遣わし気に声をかける雷帝達に鋭く声を飛ばし、すぐに炎帝が俺にファイアボールを数十飛ばしながら戦斧を担いで迫ってくる


「《行雲》」


俺は先行して飛んでくる火の玉達をステップを踏みながら最小限の動きで躱しつつ炎帝に近づいていく


「オラァ!【エクスプロードスラッシュ】!」


炎帝は俺が間合いに入ったことから戦斧を先ほどのグレンの様に爆発を利用して加速しながら振り下ろしてくる。

だがその爆発が単発だったグレンとは違い連鎖的に巻き起こり、加わる加速度はグレンのそれと比べる迄もない

流石に今の身体能力の流水で受け流せる威力の攻撃では無いので回避は諦めて迎撃の体勢に移る


「《神風流 烈風》」


断頭台の如く落ちてくる戦斧の刃先の奥の僅かな隙間から覗く柄と刃の接合部に全力の突きを打ち込む


「おわっ!?」


すると、炎帝の魔武器の斧は突きが当たったところから綺麗に折れてしまった

そして俺が持っていた軍刀も刀身全体に罅が広がり、ボロボロと崩れ落ちてしまった


「ヒート!」


「何……?」


「まず一人、《五連掌》」


魔武器を破壊されたことに呆然としている炎帝の顎に左手で釘パ〇チよろしく掌底を5連続で叩き込む


「ぐ……」


脳を揺らされた炎帝は今度こそ意識を手放し、崩れ落ちた


『な…なんと!銀炎の執行人!何の変哲も無い剣一本で3人の猛攻を掻い潜り、魔武器を破壊して一人を無傷で撃破してしまいました!!』


『…無傷、ねぇ………』


『?…どうかしましたか?』


『いや、何でもないよ♪』



……学園長には気付かれたかな?




「カズト、大丈夫か?【リカバリーライト】」


「リカ、サンキュー。」


何時の間にか隣に来ていたリカが俺の右腕に光の回復魔法をかけてくれる


「あまり無理をしたら。

炎も使わずに戦うなんてこの世界では無茶もいいところだ」


ですよね、地球の人間の身体能力でクレーターを作る一撃を止めるなんて無理、無茶、無軌道がモットーの黒ビーターもやろうとは思わないだろう

事実やったら右腕の骨が粉砕骨折したし

久しぶりに涙が浮かびそうな痛みを感じたよ……



「とりあえずこの試合が終わったら全部の封印を解除して治療しろよな~。


さっき心を読んだら凄まじい痛みだったぜw~。草失ってたぜ」


呆れたようにリカが言う


「はぁ、そうです…かっ!!」


話している途中に斬り掛かってきた雷帝の剣を横っ腹を蹴り飛ばして軌道を変える

見るとリカも風帝のシミターを取り出したオプションワークスである細身の長剣で防いでいた


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