さぁ開会宣言
トーナメント当日……
『さあさあ!今年も始まりましたアルカディア王国最強決定戦!実況は私、学園が休みになっても実況業に休みは無い!試合があればどこまでも!がモットーのミルフィオーレ魔術学園高等部2年、ネル・アルゴが!』
『そして解説は、溢れる仕事は人任せ♪最近は仕事を高等部2年生男子に丸投げすることが日課のマーレ学園学園長のホワイト・オーキッドがお送りしま~す♪』
俺は今リカと銀色のローブを羽織り、フードを被り大量の腕自慢達と肩を並べている
学園長、その2年生男子って俺だよな?もしかして生徒会のあの書類って学園長の仕事なのか?
『そういえば学園長!今回はなんと春頃まで長い間欠番だった総帝が参戦するらしいですよ!今回はその関係で出場者が多いみたいですね!』
『へぇ、帝最強と謳われる総帝か。それは楽しみだ♪』
『では!今回この大会を主催しております、仕事に厳しく!娘には甘々!アルカディア王国前国王!ラグナ・ヒュース・アルカディア様の挨拶でございます!前国王!お願いします!』
ネルさん…もう少し紹介の仕方ってもんがあるでしょうに……
『ハハハ!今回は随分元気が良くて楽しい実況だね。この調子で試合も頼むよ、ネルさん』
『にゃっ!?き、恐縮です!』
『お~♪慌てるネルちゃんも珍しくて可愛いね♪』
惚気は他所でやれ!←
『さて、本日この国立闘技場に集まってくれた腕に覚えのある諸君。
今日はその切磋琢磨した力を存分に発揮し、いい試合を見せてくれることを期待している。
そんな事よりもフェルト!早く孫の顔を見せて『はい!では早速競技に移りましょう!ルール説明を学園長お願いします!』では、僕は観客席に戻るよ』
ラグナ……せっかく真面目なことを言ってたのに台無しだよ……
フェルト「私はいつでも良いんですよ~?」
マリア「…………」
観覧席でそんなことを言われて苦笑いしているマリア……
『ハイハーイ♪ルール説明に入りま~す!
ルールは簡単、闘技場内には不死結界が張ってあり、結界内でならどんなに凄い怪我をしても死ぬことはないから気のすむまで闘えるよ♪
ちなみに治療班には我が学園が誇る最高の治癒魔導師がいるから安心してね♪』
『こんにちは!本日皆さんの治療を担当するレナ・シライです!』
『助手のユウヤ・シライです!』
『よろしくお願いします!!』
いや、何してんのあの兄妹?ついに出番が無いからってこんな仕事までやりだしたの?
まあ適任といえば適任だが
『ルール説明に戻るよ!
何でもあり!
使い魔が複数体いる場合も使えるだけ使っていいからね♪』
ほう、楽しくなってきたジャマイカ
『最後に、戦闘時に複数対少数の場合は多い方は人数を少ない方に合わせて戦ってね♪
ただし少数の方が許可した場合全員で戦っても良とする!』
なるほど、一応公平にはするんだな
『それでは早速試合を始めましょう!第一試合の選手は………』
こうして、戦いの火蓋は切って落とされた