学生の敵
季節は巡り春となり、ラルド、サクラノたち3年生は卒業を迎え互いに違う方向へ進んでいった。6月となった今月には学生の敵が舞い降りることとなる。
クロト「あーでは今日はここまで。明日で一学期に一度のテスト一週間前だちゃんと勉強しろよな。
くれぐれも夏休みに補習なんてことになって俺の手を煩わせないようにな。
いいか?グレン、フレイの馬鹿二人」
本日の授業が終了し、クロト教諭がHRで悪魔の宣告をした
「……は?いや、ちょっと待ってくださいよ先生!
俺ってそこそこの点数で赤点じゃないんですよ!?」
「赤点免れてもでもフォロー出来ないくらい酷い成績ということだ。諦めて頑張れ。
あ、言い忘れてたがグレンフレイ以外のメンバーは日頃の成績も良好なのでテストそのものが免除になってますよ」
馬鹿の必死の抗議も先生にバッサリと切り捨てられる
さて、馬鹿二人が絶望にうちひしがれている間にこの学園のテストの方式を説明しようか
この学園は3学期制で、地球でいう定期テストは一学期に一度しか行われない
つまり、成績を付けるとき、テスト以外にも普段の授業の提出物、課題、小テストの結果が大きな比重を占めることになる
そして俺達魔闘祭の代表メンバーは団体戦優勝のボーナスで相当な点数が成績に加算されている筈なんだがグレンはそれでもカバー出来ないくらい酷い成績らしい
ちなみにこの学園は変わっていて成績順位みたいなものをつけない。
進級するのに必要な単位を取れるかどうかということだけを見るとのことだ
イリヤ「それにしてもテスト免除とは思い切りましたね」
カズト「まあ不思議ではないけどな」
何気にシェリカ、イリヤは学年でもトップクラスの成績(筆記、実技共に)だし、リンクは言わずもがな、そして今のメンバーは全員今からでもこの世界で学者になれるくらいの成績を誇っている
今考えるとうちの家族凄いな
リカに至っては俺より成績<は>いいし