桜の意識
戦況はヒナ副会長が押されぎみであった。オプションギアは時間制限があり、まだ改良の余地があるため未完成な部分もある。そして光線がヒナ副会長を直撃し吹き飛ばされた。オプションギアは限界値を越えてくだけ散った。
ヒナ「まだいける!来なさい白桜!」
魔武器である透明で透き通った剣を召喚する。それとオプションワークス『白帝』を白桜に装着する。
ヒナ「散りなさい白桜」
白桜の刀身が桜の花びらのように散っていきヒナ副会長の周りを旋回するように舞っている。手の動きでセーレに向かうよう誘導する。セーレは光魔法にて転移しながら移動するが花びらがすぐにセーレに移動してしまい攻撃行動に移行できずにいた。
ヒナ「まだよ白桜解放!先鋭白桜」
ヒナ副会長らを囲うように球体になる。閉じ込められたセーレは脱出しようと球体に攻撃を仕掛けるがびくともしなかった。しかも酸素が急速に失われているため酸欠になりかねない。まさにデスゲームだった。
ヒナ「ここを出たからったら私を倒すことね」
セーレ「なら倒します。鏡魔法……鏡分裂、鏡鎖鏡破壊砲」
分裂してヒナ副会長の左右にて鏡から出てくる鎖に巻き付かれ動きを止められてしまった。さらに破壊属性を纏った光線が放たれる。これでヒナ副会長は終わりと思われたが、使いたくなかった能力を使用せざるおえなかった。
ヒナ「セイル解放!」
ヒナ副会長の鬼人『セイル』の能力『反射』を発動する。発動時に鬼に変化する。光線を桜の花びらに付与した反射の能力にて跳ね返した。球体を突き破る威力があり、セーレはそれに呑み込まれペンダントを破壊され脱落した。
魔力をほぼ使いきったヒナ副会長はふらふらしながら旗を取りに動きだした。ヒナ副会長は鬼人の力を自分の力と考え、鍛練し身につけた。まだ足りないところもたるが強くなろうと守られるだけではいけないと思っていた。それはラルドの後ろから付いていくのではなく隣で一緒に戦うためだ。