鏡と桜
ヒナ副会長とイロハは森を駆け抜けている。副会長旗の場所にはコリー書記が仕掛けた罠があるので心配はない。そのためイロハとヒナ副会長でツーマンセルを組んで行動することとなった。イロハがなにかを感じて防御魔法を展開し、その攻撃を防いだ。そこにあったのは鏡であった。
セーレ「あら……ばれてしまったわ」
イロハ「セーレ……」
ヒナ「あの子……たしか」
イロハ「鏡魔法を使う厄介な人です」
セーレ「悪いのですが……落ちてもらいますか
鏡魔法……鏡光線」
鏡が出現しその中から光の光線が射出される。それを避ける。
セーレ「鏡魔法……鏡反射」
光線が鏡に反射して分裂する。いくつもの鏡に反射するうちに高速で移動し始める。やがてヒナ副会長の左手に当たる。かすり傷だが火傷がひどく武器を持つに持てなかった。ヒナ副会長は回復魔法で気休めではあるが治した。二人だと状況が変わらないと思い、イロハを先に行かせることにした。
ヒナ「イロハちゃん先に行って……」
イロハ「でも……」
ヒナ「私は大丈夫……」
イロハ「わかりました。霧魔法……蜃気楼」
イロハはヒナ副会長の邪魔をしまいと霧魔法にて姿を消してその場を立ち去った。
セーレ「1人で私に勝てるのですか?」
ヒナ「勝つんじゃない護るです」
ヒナ副会長が桜魔法で身を隠す。セーレは鏡魔法で光線を射出するが桜の花びらに防がれる。セーレは分身鏡で分裂して両方向から光線を放つ。花びらが焼け、防御膜を貫いた。
ヒナ「オプションギア発動!『絡桜』」
ヒナ副会長を貫いた光線だが直撃はならず桜の花びらのように舞っていた。このオプションギアは桜の能力である『舞い桜』が作用している。そこに実態はなく散り行く花びらのように舞っている。
セーレ「厄介ですね」
ヒナ「そうですか粋なさい蝶士桜」
蝶の形をした桜がセーレを襲うが吸収鏡にて吸い込む。さらに吸収された力はセーレの魔力に変換される。相性が悪いのであった。