あっけない結末
『アルドノア帝国』内・・・
城壁での戦いを終え、俺たちは今帝国内の上空に立っている。
カズト「うわぁ・・・結構広いんだな。帝国って・・・」
椿『これもテンプレってやつですね。』
リカ「ですねwwwっていうかよく見ると奴隷とかがちらほらと見えるwww」
イロハ「まぁ、『アルカディア王国』と違って、『アルドノア帝国』は奴隷が公認されているの。いてもおかしくはないよ。」
イロハ「しかも、種族差別も酷いから、奴隷の殆どが獣人よ。」
椿『昔は騎士道を重んじるいい国だったらしいですよ・・悲しいものですね・・・時代の流れって・・・』
輪廻の炎で空間を使って、作った“空間の裂け目”を通って、帝国内の上空に移動した後…俺、リカ、イロハが帝国を見下ろしながらそう言う。
帝国内の善良な市民及び大臣を強制転移させる。
カズト「神蒋」
城を中心に全てが消し飛んだ。確認したところ帝王以外の四天王とやらが死んだようだ
リカ「それ強いな」
そして城の瓦礫にゆっくりと降りていく。
「やってくれたなぁ!!貴様らあぁあぁぁあああぁあぁああぁぁぁあぁあぁっ!!!」
ドカァァァンッ!!
が、その瞬間、分厚っっっい瓦礫から、豚(皇帝)がそう言いながら出てきた・・・
ちっ。死んでないのは分かっていたが無傷とは…
皇帝が向かってきたので神蒋で弾き飛ばす。
一時間後・・・
「ぐっ・・・貴様ら・・・よくも・・・」
リカと一緒に一時間程、ボコった後、テンプレ通りな豚(ただ全身が殴られたことによって、めちゃくちゃ腫れ上がっただけ。)になった汚物(皇帝)はフラフラになりながらもそう言ってくる。
っていうかガチで殺る気でボコったのに・・・なかなかしぶといな
「よくも・・・我輩の美しい顔を・・・!!」
それでいて、ナルシストとかキモ過ぎる。
そして現実を突き付けてやる。
「そんな・・・勇者は倒されるとは、さらには我が軍が負けるだと・・・」
リカが言ったことに対し、汚物(皇帝)は絶望の表情を浮かべる。
「ええい!!こうなったら!!」バッ!!
が、汚物(皇帝)は自棄を起こしたのか、なにやら赤い液体が入った小瓶を取り出す。
『!?それは『喰種の血』!』
その小瓶を見た瞬間、ソラがそう驚きの声を上げる。
って『喰種の血』ってまさか…
椿『『喰種の血』・・・その昔、かつて鬼と一緒に人間を滅ぼしかけた喰種が流したとされるもので、それを飲めば、膨大な魔力を得ることができると言われている、まぁ、テンプレなヤバい薬ですね。』
汚物(皇帝)は『喰種の血』を一気飲みした。
「ヴおォオぉォおぉオおおぉォオぉおオォォぉおーーーっ!!!」
メキメキ!!メキメキ!!
『喰種の血』を一気飲みした瞬間、汚物(皇帝)は一瞬にして、“異形”へと変化する。
全身から黒い煙を吹き上げ、身体の色も全体的に黒く変色し、また肉体も筋肉隆々になり、二回り程大きくなる。眼が真っ赤に染まり、背中から触手が何本も飛び出す。
「またしてもあれか!」
またしてもテンプレな期待を裏切りやがって!!
ズガァァァンッ!!
「ヴおォオぉおオォォぉおオォォぉおオォォぉおオォォぉおーーーっ!!?」
またしてもテンプレな期待を裏切りやがった汚物(皇帝)に対し、俺は思わず黒穴を放つ。
ピチューン
それと同時に汚物(皇帝)の上半身がピチュる
ズズ・・・ゥゥン・・・
上半身を失った汚物(皇帝)の身体はそのまま仰向けに倒れる。
「「『『・・・ヤバい薬使った割にはめちゃくちゃよえぇ!!?』』」」
マジで最後の最後までテンプレを裏切るな!!この汚物は!!
っていうか再生しないのか
リカ「で、どうするよ?これ。」
とりあえず叫んだ後、リカは上半身を失い、仰向けに倒れて絶命した汚物(皇帝)を指差しながら、そう尋ねてくる。
「まぁ、とりあえず・・・“天照”。」
ボォォォッ!!
対する俺はそう言いながら“天照”で汚物(皇帝)を焼却処分する。
リカ「殺った後、“黒炎”とかで死体を処分するってのもまたテンプレだなwww」
カズト「まぁ、確かにってん?」
『?マスター?』
「今、地下から“声”が聞こえたような・・・」
ソラにそう答えながら、俺は瓦礫を浮かせ地下通路が出現したため下へと進んでいった。