帝国の勇敢なる者
シンはカズトたちの反対方向にて攻めてきている帝国軍を圧倒している。シンはカグツチを持って歩きだす。帝国の兵らが武器を構えて走ってくる。
シン「まったく突っ込んでくるしか能がないのか……」
鞘にカグツチを納刀し、抜刀に入る。2mまで引き付けると、加速魔法を使い一気に駆ける抜ける。帝国兵はなにかをされたのか解らず血を吹き出して倒れた。
シン「葬る……」
囲まれながらも敵の攻撃を避け斬り伏せていく。その面影は軟弱だった姿はない。ただ王国を守る勇者そのものだった。
シン「アーサー」
カグツチを大空に上げ、地面突き刺す。自然エネルギーを溜め振り上げた。
「絶対勝利之剣!!」
アーサー王に変身したシンは自然エネルギ―を貯める。それを振りかざし一直線に放たれた。そこは焦土とかし黒い煙が待っていた。それを見た帝国兵は後ろに下がった。シンは見逃さずに追撃した。
シン「エレメント・グレース」
全属性の鳥を造り出して放つ。
カミノ「これが俺の戦いだ。」
「よくも我が部下を!」
煙から魔装を着た男がシンに攻撃を仕掛ける。幾つもの斬撃がシンに向かうが、軽く体の向きを変えただけで無傷だった。
シン「……英霊憑依、クーフーリン」
シンはカグツチの能力である英霊憑依を使う。クーフーリン……ケルト神話における英雄である。鎧が変わりの軽装となる。
(クーフーリン)「久しぶりに戦場を味わえる」
双剣がクーフーリンに振り落とされる。ゲイボルグで軽く流しながら、昔の感覚を思い出していた。
クーフ「お前の行動は読めた……」
クーフーリンは、敵に向かい走り大空高く飛び上がった。
クーフ「その心臓をもらい受ける!ゲイボルグ!」
ゲイボルグを放つと、敵の心臓を貫き絶命した。ゲイボルグは次々に帝国兵を貫きながら、クーフーリンの手元に戻った。ゲイボルグを振り回しながら構え直した
クーフ「さぁ次は誰だ?」
「やめろぉ!!」
「!?」
ガキンッ!!
敵の脳天をかち割ろうとしたシンを、突然“誰か”が斬りかかってくる。
まぁ、普通に避けたけどな
「君はなんでこんな酷いことをするんだ!?」
シン「俺は王国の勇者だ。なんでって戦争だからに決まってるだろうが」
「勇者なら皆を守るのが当たり前だ」
シン「っていうかお前は誰だ」
「こんな酷いことをする君を倒す」
話を聞かない帝国の勇者はシンに斬りかかってくる。
「おい!!聞いてるのか!?」
「はー面倒……。勇者として言うが」
勇者(屑)の問いに対し、シンはそう言って勇者の剣を弾き蹴り飛ばす。
「先に仕掛けてきたのはおまえ達の方だ。」
「!?嘘だ!ぐふぅ」
シンの言葉を聞いて、そう呟いている勇者(屑)に対し、シンはそう言いながら、顔面飛び蹴りを繰り出した。
シン「これが現実だ」
「帝王様はそんなことを言ってなかった」
シン「ならそいつが嘘を言ったんだな」
「皆が洗脳されてるのなら解いてやる」
シン「何故そうなる……」
呆れたように帝国の勇者に言う。黄土色の剣を振りかざしてはくるが太刀筋がめちゃくちゃで読みやすい。手に魔力を込めて切っ先を掴み奴の頬を殴る。
「くっ!!」
カミノが殴り付けたのに対し、勇者(屑)は振り払い横に飛んで躱す。
「え?」
勇者(屑)に躱されたオレの拳はそのままさっきまで勇者(屑)が庇っていた兵士に直撃し、
ピチューン
兵士の首から上を軽くピチュらせた・・・
破壊属性を纏った蹴りでやったからな……
「なんで・・・」
シン「ん?」
「なんで殺したんだぁ!!?」
シン(お前が避けたからだろ……はぁ疲れる)
シンが心の中でそうツッコミを入れるなか、勇者(屑)は何処からか、黄土色の剣を取り出して、斬りかかってきた。
が、シンはそれを勿論難なくと躱す。
ただでさえチートに成り上がったのに、精神世界でカグツチらとの修行でさらにパワーアップしたシンに、素人の剣が当たる訳ない
「くそっ!!なんで当たらないんだ!?」
シン「終わらせたいな……めんどいな……やだな」
「あああぁーーーっ!!」
ズバァンッ!!
出鱈目に振り回す勇者(屑)の剣を一閃だけ、“わざと”受けてやり、吹き飛ぶ。
「やった倒した!!」
わざと殺られたのにあんなに嬉しそうなんだもんな
シン「もぅいい」
「倒したはずなのに」
シン「お前と遊んでる暇はない憑依
織田信長
」
信長に憑依する。
カミノ「終わりにする
天下不武」
信長の固有結界を発動する。周りが街だったのに対して草原に変わる。信長の背後に数千の銃を携えた人々が現れる。
「なんだよこれぇ」
シン「よいか皆のもの構え」
一斉に銃口を帝国の勇者に向けて構える。
シン「一掃せよ!」
その言葉に銃声が戦場に鳴り響く。勇者は黄土色の剣を持って弾を弾いているが肩や足に当たりそして心臓を貫いた。
シン「自分に懺悔しな」
シンは勇者に近づき火葬した。
シン「てめぇの敗因はその甘すぎた考えだ……来世で出直してきな」
シンの働きによりここは無傷で守りきることが出来た。