最後の戦い
そしてカズトたちは頂上のある門にたどり着いた。それを潜ると、イロハ(アリエル)とニルスがそこにいた。テーブルで食事しているところだった。
アリエル「やぁ来たね。積もる話もなるだろから食事でもしようよ」
カズト「断る敵陣で食事するほど馬鹿じゃない」
アリエル「そうか……なら座ったら?食べ終わるまでは手出しはしないから」
アリエルにそう言われると空いている席に座った。暫く沈黙が続くがアリエルが喋り始めた。
アリエル「そろそろこの戦いも終局を迎えることになる。この戦いは我らの敗けだよ。だけど王国には甚大な被害をもたらしたけどね」
カズト「前置きはいい……イロハを返せ」
アリエル「それは無理な相談だよ。この娘の魂はもう少しで私と同調する。けどまだ抵抗しているよ。愚かなことに」
カズト「ならお前を倒すだけだ」
アリエル「できるかな?」
カズトはテーブルを伝いアリエルに向けて風刃で斬りつけるが安恒で防ぐ。その風圧により食器がテーブルから落ちる。食器が割れた瞬間ニルスとリカ、マリアが戦闘体制に入った。
リカは全てのオプションワークス完全武装し構える。マリアはジャッチエンドをニルスに向けて照準を定め放つ。高速で移動するニルスに追尾弾が向かう。防御膜を張り防ぐ。その後ろからリカが刀型オプションワークス『滅鬼』を振りかざす。防御膜を切り落とすと、追尾弾が襲う。この連携攻撃にニルスは少し本気を出し、弾を指で破壊した。その衝撃波がリカらを吹き飛ばした。
マリア「まずはあいつの動きを停める」
リカ「使うんだな」
マリア「オン……アバラ……ウラ……マサラカド……ブレークソワカ」
親指を噛んで血を垂らし、腕に魔術印を刻む。そして地に手を付ける。棺桶が出現し扉が開く。そこには女性の人形が現れた。