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届く思い

シェリカ「!?」


シェリカは驚いた幾度の戦闘をこなしてきたクナイが先ほどの攻撃で皹が入ることに。


リース「どうした。その魔武器は使い物にならんぞ」

シェリカ「いらないな」


シェリカはクナイを収納空間に納める。武器を失っては勝機はリースにある。


リース「魔武器を捨てたか……勝率は私にある」

シェリカ「いらないよ。そんな武器はね」


シェリカは札をばら蒔き呪文を唱える。


シェリカ「南無大天魔小天獣十二天狗有摩那天狗数万騎天狗、先ず白虎には、愛宕山郎坊、玄武次郎坊、鞍馬正坊、比叡法性坊、横川海坊、富士陀羅尼坊、ブエノスアイレス山、東山坊、羽黒金光坊、朱雀坊印、タウロス前坊、大原住吉剣坊―総じて十二万五千五百、所々の天狗来臨影向、悪魔退散諸願成就、悉地円満随念擁護、怨敵降伏一切成就の加持、おんあろまやてんぐすまんきそわか、おんひらひらけん、ひらけんのうそわか!


シェリカは四神である白虎、朱雀、玄武、青龍を呼び出し、リースの魔物たちを戦わせる。そして


「乱れし水気を土気にて干さん!土克水っ。光を閉ざせ!夜よ、闇よ!暗黒の帳を降ろせっ。喼急如律令(オーダー

「纏い縛り……風よ吹け……闇よ光と成りてオーダー」


リースの両腕に闇と光の腕が出現し、動きを拘束する。さらに両足を沼を造り引き込む。ばら蒔いた札が雷となりリースを感電させる。

リースの体に六芒星が浮かびその中心に鬼封陣の呪術を込めた札を押し込め封印し、戦闘は終わった。しかしリースは最後の力で五の文字『人間道』を仕掛けシェリカを幻術の世界へと誘う。

シェリカは膝を付いたまま動かずじっとしていた。カズトらを囲っていた魔法は解け、シェリカに近づくと瞳には光が失われていた。リカが幻覚を解こうとするがカズトに引き留められる。


カズト「無理に解こうとすると心が壊れる。シェリカが自力で抜け出すしかない……」

リカ「だったら……」

カズト「俺がシェリカの幻想世界に行くという方法もある」


そしてカズトがシェリカの頭に触れ、シェリカの幻想世界に意識を飛び込ませた。

その幻想世界とは……シェリカが密かに心を寄せていたカズトが死んだ世界で死んだ理由はシェリカを守ったために死んだという責められた世界を見ていた。シェリカは心が壊れる一歩手前までいったがカズトがそれを止める。

シェリカ「カズト……」

カズト「俺はバカだから言わなくちゃわからないだろ」

シェリカ「……好きカズト!」


思いを伝えたシェリカによって幻想世界は崩壊し現実世界に戻っていった。目が覚めたシェリカはいつも以上にカズトに近付いた。それを見たリカ、フレイ、マリアはニヤニヤしていた。咳払いし次に進むことにする。リカが何かを感じ取って振り向いた。


リカ「イリヤの魔力が消えた」



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