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防衛戦Ⅱ

シンは病み上がりながらもこの戦闘に参加していた。まだ痛みは感じるがこの国を守らないといけないと立ち上がった。装備型オプションワークス『クアンタ』を発動する。剣を無数に待機させそれを操る。クアンタには他に英霊の力を借りる『英傑えいけつ』というシステムを埋め込んでいる。

シンは飛び出して鬼人を一掃する。時々痛みが襲うが構わず戦う。ある鬼人に塞がった傷後に攻撃をされてしまいふらつく。それを見た鬼人たちは一斉に攻撃を仕掛ける。血を吐きながらも気合いで倒していった。


フェルト姫は城壁にて指揮を出していた。鬼人の攻撃も要塞型オプションワークス『アカツキ』の反射能力により跳ね返る。そして上空から勢いよく降下してきた鬼人がいた。それはフェルトの姉であるエルザだった。


フェルト「姉さん……」

「姉さん?あぁこの女の記憶を読んでいたから妹か……」

フェルト「いまとなっては鬼人と成ってしまいましたね。私が倒します。」


フェルトは鞭を構える。エルザの前世の鬼人『エルメス』が魔武器であった双剣を構える。そして二人は駆け出す。遠距離を得意とするフェルトは雲と大空を灯した。

フェルト『飛翔光速鞭サルディノス・フェルト・アルノーツ



鞭の長さが増して城壁を抉りながらエルメスに攻撃をする。エルメスは上下左右から襲う鞭の軌道を読みフェルトに接近する。双剣をフェルトの首を狙う。しかし攻撃は行われなかった。鞭がエルメスの両腕を縛り上げ動きを止めていた。そして右手に貯めた魔力弾をエルメスの腹叩きつける。エルメスは耐えきれず吹き飛ばされる。エルメスは気力で態勢を整えた。


フェルト「飛翔無欠鞭ザルツブルク・フェルト・クライエータ


「やってくれたわね小娘がひれ伏せ……王魔法…言葉の重み。」


その言葉によりフェルトはひれ伏した。これが王族に伝わる魔法である。あまり使う者はいないが捕虜にした他国の間者くらいしか使っていなかった。フェルトは動こうと試みるが体がまるで石のように重く動かすことは出来なかった。

エルメスがフェルトに近付いて蹴りあげる。フェルトは腹を押さえながら咳をする。


フェルト「こんなことをして何にもならないはずです」

「それは人間の思い込みでもある。我らにはあるのだよお前ら人間を憎む理由がなあ」


フェルトは何度蹴られ痣ができ、血が流れる。

フェルト「その理由はわかりませんが…民を国を襲うのなら私たちが止めます。オプションワークス起動!」


フェルトがオプションワークスを起動する。エルメスは一旦その場を離れ様子を見ていた。


フェルト「言葉アルティマ

『縛』」


その言葉にエルメスは金縛りにあった。動かそうにも動けなかった。これも王魔法の一種であり憑依型オプションワークス『王位』の能力である。漢字の文字を書くことで発揮される。

フェルトは『伏』の文字を書き、エルメスはひれ伏した。フェルトはエルメスに近付き、『眠』の文字を書き寝かせる。そして『封鬼』の文字を書くと力が封印され、この戦闘は終わった。フェルトはワークスを解除し膝をついた。この能力はあまりにも魔力を消費するため使えなかった。オプションワークスとの併用により15分しかまだ扱えなかった。

もう少し鍛練する必要がある。ポーションを飲み体力を回復させたのちまた戦場に戻っていった。



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