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呪いと実験

氷の指輪『呪氷輪セッテクリトファール』は呪われた指輪と呼ばれていた。天才魔道具技師ギュードの最後の作品と言われている。製作完了したさいに感触を確かめようと嵌めてしまった。適合者ではなかったため暴走し氷人形となり砕け散った。さらに適合者の不安や感情が高ぶると呪いは使用者を変わり果てた姿へと変貌を遂げてしまう。力は普段の数十倍に膨れ上がる。敵を殲滅するか自分が死ぬまで暴れ続けるという。


デメリス【うぉぉぉお前を殺してやる!殺さねぇと腹の虫が治まらねぇ】

リカ「随分とお喋りになったもんだな」

デメリス【何故だ!ニルス様は私を右腕と認めてくれないんだ!】

リカ「精神を喰われたか……」

デメリス【まぁいいかぁこいつぅを滅茶苦茶にしてぇ差し出せば誉めてくれるぅ!】


デメリスは完全に呑まれてしまった。先ほどからペラペラと喋り続けてあれが外れてしまったみたいだ。そして姿がぶれるとリカの目の前に出現した。氷剣が迫るなかリカは短剣を投げ捨て刀型ブレードを取り出して防ぐ。刀型ブレード『羅刹らせつ』の特殊能力『疾風はやて』にて風の残撃が生まれデメリスに仕掛けた。しかしまわりを覆う冷気により凍ってしまった。


リカ「随分と守りを固めていいきなもんだな」

デメリス【ほざけ勝てばいいんだよ勝てばこの世界は勝利こそがすべてだぁ】

リカ「ぎゃあぎゃあ喧しいんだよ発情期かてめぇは」

デメリス【氷残雪アイシングデクレッシェンド


雪の結晶が弾丸となりリカに射出される。リカは防御のオプションワークスを取り出して防ぐ。全範囲から放たれる結晶が防御壁に辺り続けて皹が入り始める。リカは崩れたと同時に駆け出した。身体中に薄く破壊属性の防御膜を張り打ち消していく。ブレードを鞘に納め抜刀しながらデメリスに向かっていく。


リカ「疾風虚月しっぷうこげつ


残撃がデメリスの魔力のツボに叩き込まれる。デメリスの魔力が乱れ始め動きが乱雑になり始める。呪いの制御を失ったデメリスは氷剣を振り回し暴れ始めた。


リカ「そんな呪い魔力で乱せば制御を失いやがて死ぬ……安らかに眠れ終風しまいかぜ

デメリス【バカなぁ俺がやられるなどぉ」


デメリスは真っ二つに切り裂かれた。変貌が人間に戻り落下してしった。地面に叩きつけて即死した。

リカ「お前の敗因はその力を過信したことだ」


死んだデメリスに近づき剣と鎧、指輪を抜き取った。鑑定し改良するために奪った。そしてカズトがようやく合流した。


カズト「終わったのか」

リカ「あぁなんとかなオプションワークスはさらに改良する余地がありそうだな」


リカは実験のために何度も違う武器を使用していた。改善対策を考えていると……鳥肌が立つような魔力を感じていた空に視線を送る。


「おやデメリスを殺ったようだね」


長いローブを羽織っている親玉らきし人物が降りてきた。魔力が尋常じゃないほど垂れ流しており、殺気をまるでコートのように着込んでいる感覚であった。







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