ウエポンワークス
勇者カイトをシンに任せてマリアは屍の軍勢と女に目を向けていた。
「その銃で何ができる」
マリア「お前を撃ち殺せるだけの力は持ってるよ」
屍らが襲いかかる。ターゲットマーカがジャッチエンドに浮かび上がる。ターゲットをロックオンし一斉射撃し撃ち殺した。
マリア「能力解放……神罰」
右手に持っているジャッチエンドから光を帯びて左手に同じかたちした銃が現れる。そして360度全方位に照準を定め撃ち乱れる。出鱈目な射撃に屍らが全滅した。
マリア「どうしたもう終わりか?」
「まだだ巨大屍!?」
女がジャイアントアンデットを呼び出そうと魔方陣を展開したところマリアによって魔方陣を破壊された。弾に術式破壊を込め次々に破壊していった。
女は力尽きるように座り込んだ。マリアはゆっくりとジャッチエンドを構えながら女に向かう。
「まだだ!」
女が懐から注射器を取りだし自身の首に突き刺した。異変を感じたマリアは女から一旦離れる。
「がぁぁぁぁぁすべてはニルス様のために!」
と叫びながら姿形が変わっていった。女の周りが朽ち始めた。
マリア「おいおいマジかよ!これは!」
女が使ったものは災厄級魔物
屍王の血だった。そして自身の屍魔法を併用し強化した。
「腐空気」
危険と感じたマリアは光聖域を発動して防ぐ。そしてマリア以外の区域が腐り始めた。動くことも出来ないまま光聖域を包み込んでしまった。
この状況に気づいたシンは助けに行こうとしたが寄生されたカイトが邪魔をして援護出来ないでいた。
マリア「そういや黒木場に渡されたこれを使えばワークス起動」
光聖域が砕け淀んだ空気が覆う。女は嬉しそうな表情をしていた。その空気が消え始めると装備が変わったマリアが現れた。
マリア「双銃」
「そんなものに!」
マリア「超電磁砲」
浮遊していた幾つものライフルが魔物に向けてレールガンが放たれた。腕が吹き飛び臓物が吹き飛んでいた。
「腐針」
腐属性の針がマリアを無数に襲うが背中に装備されている盾が動き出した。それを防御してもらう。
マリアは加速術式を展開し間合いをとり、腰に装備してある小型の銃を女の腹に突き刺して撃ち込んだ。
「ばかなぁー!」
女の魔物は血を吹き出しながら倒れた。そして人間の姿に戻ると脈を確認し死亡していた。
シンのほうを見るとカイトを倒していてこちらに向かっていた。そして学園内に爆発音が聞こえ皆の元へむかった。