襲撃
勇者との戦いを終えたリカは何の命令も告げずそそくさとカズトの元へ戻っていった。舞台では悔しそうな顔をしている勇者とその取り巻きがリカを睨んでいた。
模擬試合が始まりそれを見ているカズトに近寄ってきた。
カズト「お疲れ」
リカ「そんなに疲れてないけどな」
カズト「いや精神的に」
リカ「そうだな……そうだカズトお前にあげるものがあったんだ」
リカに渡されたものは指輪と箱だった。
カズト「それは？」
リカ「椿とソラの砕け散った破片を再構成した物だ
その名は紅色椿verS 」
その指輪は今まで使っていたソラと椿の趣を感じる設計だった。
リカ「未来っていう能力に対抗するために俺が誠心誠意込めて創った代物だ」
流石鍛治師だ。アーティファクト並の造形だ。
カズト「そういや夜桜マスターに頼まれて人気になっているサイエンスってお前か」
リカ「そうだな流石にサイエンスって安直だけどな。それとそのボックスだけどなAUW起動っていってみ 」
そう言われるままその言葉を言うとボックスが光だしボックスがカズトを包み込む。光が消えると、何事もなかった。
カズト「⁉」
カズトのそれには情報を伝えるコンタクトレンズに武装された左腕の義手、様々な細工を施されていた。
カズト「凄いなこれを１人で造り上げるって流石ともいえるな」
リカ「流石に疲れたな皆の為にも造ったがお前のだけ高性能にしたしな」
カズト「ありがとなお礼は精神的に」
リカ「おう」
リカは皆のところに戻るとワークスを渡した。説明を一通り終えると舞台真ん中が爆発したのだ。皆がそこに注目するとフードを被った魔導師が現れた。クロト教諭は直ぐ様生徒を避難させるよう誘導した瞬間あちこちから爆音が聞こえたのだ。カズトは空間の炎にて学園内の時計台に着くと街から火があがっていた。そして舞台に戻ると戦闘をしているクロト教諭がいた。
魔導師が攻撃を仕掛けてくるのをクロト教諭が防いでいた。クロト教諭の後ろには避難を終えていない生徒たちを庇っていたからだ。カズトはすぐさま魔導師の背後に回り込み闘技場の壁に追いやった。
すると魔導師が笑いだい魔法を唱える。地面からアンデットが数百出現した。
「屍魔法……腐行進」
シン「クロト教諭ここは俺たちが食い止める！生徒たちの安全を」
マリア「久しぶりに暴れようぜなぁシン」
カグツチを構えるシンと銃を向けるマリアがアンデットらと戦っていた。
クロト教諭は「死ぬなよ」の一言を言い生徒を避難させるべく向かっていった。
シン「ここは俺たちが殺るお前らは市民の安全を」
カズト「任せた」
カズトとリカは街に赴いた。静かになった闘技場ではマリアらが睨みあっていた。イロハは皆と避難するように命じた。
が私もいくと聞かないため皆を守れといい行動にでた。
そのころ敵のアジトを突き止め突入したベルト支部長とクレース隊員らはもぬけの殻となった部屋を見てため息がでた。
「はぁまたかぁ」
「支部長ため息は良くないですよ」
「だけどねぇクレース君」
このやり取りをしてるとき無線が入った。
『王国内で夜明の魔剣の構成員が襲撃したもよう直ちに向かわれたし』
『支部長！』
『わかってるよだけどねぇクレース君駄目みたいだよ』
『何故です？』
『ほら敵さんのお出ましだよ』
支部長の視線の先には夜明の魔剣の構成員が魔方陣から出現した。部下らは応戦に入る。ベルト支部長はまんまと誘きだされたと舌打ちをした。そして剣を構え戦いが始まった。
