5話 スキル考察
さて、これからどうしよう。魔物がいるような世界だから強くなりたい。自分のスキルを確認したいけど、まずは安全面を確保しよう。目の前に川があるから飲み水は大丈夫だと思うけど、川の水を【鑑定】してみたら問題なく飲めることが分かった。
「じゃああとは生活の基本、衣食住の食べ物と寝床の確保だな。」
一人だと、独り言が増えるよね?周囲は木々と川しか無いと思っていたら、川から少し離れた岩山に洞窟っぽい穴を見つけた。近づいて確認してみると、洞窟というよりは窪みみたいな穴だった。三畳くらいの広さで、屈んでなら入ることができる。頑丈そうだし、一時的な寝床としてなら何とかなりそう。とりあえず、仮の寝床にあぐらをかいて座ると、ステータスを確認してみることにした。
「それでは、【鑑定】!」
【Name】ヤマト
【スキル】鑑定Lv10、全言語理解、スキルメニュー、風魔法Lv5
【SP】100
【称号】女神の加護
※SPは、サービスですよ。女神より。
おお!?これが僕のステータスか!女神様は【鑑定】を付与してくれるって言ってたけど、Lv10だったんだね。サービスって、さすが女神様。【鑑定】にまでメッセージ添付できるんだね…。SPでスキルが取得できるとして、称号は何か意味あるのかな?鑑定できない?っと思ったらできた。
【女神の加護】魔力、身体能力の上昇補正。幸運値上昇。
うん。すごく助かります。女神様には頭が上がらないな。さて、ステータスを確認したし、次はお待ちかね!スキルを取得しよう。どんなスキルが取得できるかと【スキルメニュー】を意識してみると、・・・すごく沢山あります。定番の剣術から魔法系、鍛治、錬金術。料理や掃除まである。剣術とか取ってみたいけど、今は保留。武器を持って無いしね。SPを稼ぐには魔物を倒さないといけないから、魔物を見つけるスキル【索敵】が良いか。先に見つければ、戦うなり逃げるなりできるだろうし。よし!【索敵】にしよう。
必要なポイントはLv1で5ポイントか。とりあえずLv1を取得してみたけど、周りに何もいないからかよく分からない。Lv2、Lv3と取得していきLv5を取得した時には体感で1㎞範囲内のどこに何体の魔物がいるのかが分かった。ただ魔物だというのは分かるが、見たことないからどんな魔物か分からない。そんなに強くなさそうだけどね。
スキルポイントの残りが50。とりあえず残しておいて、僕の現時点で唯一と言って良い攻撃手段【風魔法】を練習してみよう。その後は、魔物の討伐に食料調達に行こう!
※現時点のステータス
【Name】ヤマト
【スキル】鑑定Lv10、全言語理解、スキルメニュー、風魔法Lv5、索敵Lv5
【SP】50
【称号】女神の加護