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4話 新天地

目の前には、見通すことができないくらい木々が生い茂り、その森独特の臭いを感じることができる。周囲からは、何か動物の様な鳴き声や川の水が流れるような音が聞こえ、僕はしばらく周囲の物音に聞き入っていた。


・・・ここどこだよ。っは!?そういえば僕の容姿どうなったんだ?すごく気になる!取り敢えず水の音が聞こえるから、そっちに行ってみようかな?僕は自分の頭や顔、体を触ってみるけど特に違和感はない。僕が着ているのは黒色のシャツに黒色ズボン、つまり全身黒で手荷物は何もない。


「着の身着のままって女神様、ハード過ぎない?魔物がいるんじゃないの?」


愚痴を言ってても事態は良くならないので、僕は水の音が聞こえる方向に歩き出した。一応、周囲の安全を確認しながらね。しばらく歩くと、幅が10メートル位は有りそうな川に着いた。水深は結構あるみたいだけど、流れがそこまで速くないので鏡の様にして自分の顔を確認することができた。


「結構、格好良いじゃないか?」


自分の顔を見て、こんな事を言ってるのを他の人が見てたらドン引きだよね。僕の容姿は、結論から言うと中性的な顔立ちの、何と言うか優しそうな印象を受けた。髪は灰色と言うか銀髪で、目の色が碧眼だった。最後に女神様が変なこと言うから心配になったけど、普通に良いじゃん。僕が、ほっとしてズボンのポケットに手を入れると紙片が入っていた。広げて見てみると、


『容姿について、心配させてしまったようで申し訳ありません(笑)ヤマト様は充分、格好良いですよ。ヤマト様が今いる場所から東に行くと街道に出ます。因みに、太陽からの方向の推察や1日、一年間の時間は地球と一緒です。街道を更に東に行くと町に到着しますので、ヤマト様がある程度力をつけたら町に行くのも良いと思います。鑑定でヤマト様自身のスキル等も確認できますし、付与させていただいた風魔法なら、魔物の素材がそれほど痛むことはないと思います。私の加護も付けておきましたので、ヤマト様の身体能力や魔力は人並み以上にはあるはずです。今後、私の方からヤマト様に干渉することは、ほとんどできません。しかし、あなたの幸せを願っています。』


と紙片に記載されていた。


本当に至れり尽くせりで、女神様にはお世話になったね。それじゃあ、これからの異世界生活、頑張ってみようか!

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