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虹石の月、30日

いきなり出てくる新しい場所。隣町は馬で30分くらいのところ。

今日は隣町のギルドでのお仕事。


隣町の冒険者ギルドは、前まで担当していた人が年を感じたのでやめると言っていなくなってしまったので、他の人が来るまでということで俺が週に何度か行って仕事をしている。


が、仕事は一切ない。全くない。全然ない。

所属している冒険者さんがどうも優秀みたいで、傷薬を使う機会がないそうだ。

たまーに大物を狩りに行くときは頼んでくれるが、月に何度も大物が出る訳じゃないのでヒマなのである。


ギルドの端っこに座って、ぼーっと待っている。

たまにギルド職員さんと趣味の話をしたりするけど、あんまり話していると迷惑がかかるから適度に切り上げる。

そして、ぼーっとしている。


そんなにぼーっとしているなら、傷薬を作っておけばいいとか思うかもしれないが。

傷薬は一週間ほどで効果が薄れ始めてしまうのだ。


教会本部では、もっと長持ちさせようと研究していると聞くが……。

そもそも傷薬が何故これほどの効果を発揮できるのかすら分かっていないのだ。

昔の賢者が作ったということだけしか分かっていなくて、詳しい文献がほとんどなくなっているとかなんとか。


そんなわけで、依頼がくるまでは待つしかないという事なのだ。

ダラダラできてラッキーとか全然、全く、一切思ってない。

読んでいただき、ありがとうございます。

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