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橙石の月、7日

風邪ってなかなか治らないですよね……

今日は、隣町で仕事。

珍しく傷薬作成の依頼が入っていたけど、今日の夕方までの急ぎの案件だったから昨日のようにざっくりとした感じで作り始める。


前にも書いた気がするけど、隣町はモンスター退治に慣れた冒険者が多く、傷薬を使うことがほとんどないみたいだから、ヒマで。だから風邪気味の俺としてはゆっくりできるだろうと思っていたんだけど。

いきなり、腰が痛いから思いっきりいつものやつをくれという訳のわからない事を言い出す爺さんがやってきて、とりあえず正気に戻れ棒をフルスイング。


ばっちりしっかり腰に当たったら曲がっていた腰がまっすぐになり、しわしわでいかにも年取っていますという感じだった顔が若返り、ナイスミドルのおじさまが現れた。

本当についさっきまでよぼよぼの爺さんだったのに……。


そのままナイスミドルのおじさまから傷薬の依頼を受けて、これも今日中にとお願いされた。

最初の依頼の分はすぐに終わったんだけど、おじさまの分を作っている時にちょっとミスをしてしまい勤務時間ぎりぎりになんとか仕上げることが出来た。

若返りの衝撃が、なんというか、すごすぎてこわかった。というか、おじさまの分を作っている間に色々と話をさせてもらったんだけど、その内容もすごかったせいでミスしてしまったんだと思う。


なんでこんな辺境にいるのか分からないほどの功績をあげてきた人らしく、幼いころに聞いたことある英雄譚に関わっていたとか言われたらもうビビらずにはいられなかった。

ただ帰る前にギルド職員さんに、嘘か本当か誰も知らないからあまり信じたらいけないよって言われた……。


あの人は一体何者なんだろうか……。

読んでいただき、ありがとうございます。

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