橙石の月、6日
寒くなったり、熱くなったり、体調管理が大変です…
今日は仕事。
昨日の休みの間に傷薬の依頼が2件と、訪問依頼が1件入っていた。
普段なら、鼻歌でも歌いながら作業できるんだけども、どうもこの間からの激動の日々の疲れから、黒塗りの馬車にぶつかりそうになってないけど、風邪をひいたみたいで非常に体が重かった。
歩けるし、熱もなさそうだから仕事に来たけど、ギルド職員のみんなには無理はするなよーと心配してもらった。ありがとう。
そんなわけで、いつもよりゆっくり作業して傷薬を作って、訪問の準備とかしていたわけなんだけど、いきなり夕方までに傷薬がほしいという依頼が入ってきた。
詳しく話を聞くと近所にモンスターが出たという報告が先ほど入ってきたらしく、そのために準備としているそうな。
それなら仕方がないと、元々の依頼の傷薬とは別に一本分準備する。
こういう時の為に、教会の研究室が普通に作るよりもいくつか手順を省いてほぼ同じ効果を出すことが出来る方法を見つけていた。ただし、日持ちはしないので注意は必要だけど。
ある程度傷薬の準備が出来たところで、ギルドから馬を借りて、今日の訪問依頼に行ってきた。
町はずれに住むおじさんが狩りをしていたところ、モンスターに出くわしてしまい、なんとか撃退出来たものの、腰をいためてしまい動けなくなってしまったらしい。
他にケガをしていないか調べて、腰に正気に戻れ棒を振り下ろす。
これで大体のぎっくり腰が直るんだから、教会ってすごい。
お礼をいただいて急いでギルドに戻り、昼食をささっと食べて、傷薬作成の続きをする。
風邪のせいか、なかなか作業が進まず、緊急分をギリギリの時間になんとか仕上げる。
一息つく間もなく、元々の依頼分の傷薬の仕上げに入る。入るつもりだったのに。
またあのへっぽこ冒険者がやってきて、今度は仲間の様子を見てくれと喚く。
時間に追われていたのと、風邪で疲れていたのもあって、話は聞いたけど、すぐに正気に戻れ棒で吹っ飛ばした。
おかげで、勤務時間内ぴったりに終わるはずだったのに少し残業をすることになって、ついさっき寮に戻ってきて夕飯を軽く食べた。
早く休んで、風邪を治さないと。
読んでいただき、ありがとうございます。




