君の知らない僕
※R15指定しています。
大丈夫な方だけどうぞ。
「あ、起きた?」
「起きたって、此処どこ!?」
「何処って(笑)、君の部屋じゃん。」
僕は君の部屋のベッドに座って、
ふわふわ飛んでいる。
彼女は口をぽかんと開けている。
「あ、ほんどだ。」
「ね ぼ す け さ ん。」
僕は君のおでこにキスを落とす。
「いや、なんで私の部屋にいるの!!」
「君ってこんな趣味があったんだね。」
君は僕の右手でヒラヒラしている物に目を向けると
「あぁっ!見ないでぇ!!」
と言って僕の手にある物を取り返そうとする。
持っているものは薄い本で、男と男が互いに身体を絡ませている絵が表紙になってあり、年齢制限も書かれてある。
「大丈夫、僕、どんな君も好きだよ。」
「誰にも知られたくなかったのに!」
君の顔はどんどん赤くなっていく。
りんごのようだ。
「僕は君の事、もっと知りたいんだけどな。」
「これは恥ずかしいでしょ!」
「そんなことないよ、君の好きは僕の好きでもあるから。」
「なにいってるかわかんない!」
今はわからなくたって大丈夫。
「だからね、」
「ちょ、なに話流してるの。」
ちゃんと聞いて?
「……僕の事も、もっと知ってほしいな。」
「え、ちょっ、んんっ。」
君に優しくしてるでしょ僕。
こんないつもと違う激しいキスをされて驚いているよね。
でもね、僕だって色々考えているんだよ?
知ってた?
君を泣かせたり、痛め付けたり、
めちゃくちゃにしたいって思うんだ。
今だって君の不器用なキスも驚いた顔も好きだよ。
それを君に伝えたら踏んだり蹴ったり、
ボコられそうだから言わないでおくけど。
あーなんて可愛らしいんだ、
いいや可愛いんだ、僕の女の子は!
「なんか、いつもと違う!」
「……こんな僕は嫌い?」
「そんなことない!」
「じゃあよかった!」
君を疑うつもりはないけれど、
少し不安だったんだ。君に嫌われないか。
強く君の肩を抱いた。
「ん、痛いよ。」
「ごめん、嬉しくってね。」
「顔見せて?」
君は意地悪そうに言った。
「嫌だ。」
僕絶対にやついてるし、顔だって赤いよ。
「可愛い。」
「……僕を男としてみてよ。」
「なに今更、ずっと前から見て、たよ? 」
ほらこうやって照れてる君のそういうところがまた好きなんだよ……!
「もう、どうなっても知らないからね?」
終
寝る前に小説を書くのが日課になってきました。
語彙力はレベル1ですが。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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