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銀の四番  作者: hachikun
14/22

宇宙時代の神話(中)

 今を去ること幾星霜(いくせいそう)の遠い昔。とある宇宙に小さなひとつの星があった。

 その星は鉱物資源に乏しく、その少ない資源も過去の文明によりほとんど使い尽くされてしまっていた。野性動物もまたその文明によりほとんど滅びており、食糧となるものも全て過去のまき散らした毒素により汚染されていた。ひとが生きるにはあまりにも苛酷な星だった。

 そんな死の星に漂着して生き延びた人々は、否応なく今までの生き方を変えずには生き残ることもできなかった。資源を使わない、そして汚染された世界を浄化するための技術。生き延びる、ただそれだけのためにまったく新しい、今までとは異なる概念の技術に取り組まざるを得なかったのだ。

 むろんそれは途方もない道のりだった。凄まじい長さの時間を支払い、とてつもない犠牲者をもちらした。滅亡はもう目の前だった。しかし止まることはできなかった。

 そして、ついに生み出したのだ。意志や思念の力により大地を浄化する方法。科学技術も燃料もなく大空を飛ぶ方法。それは長い年月のうちに進歩を続け、ついには科学の力を一切借りずに宇宙にまで飛び出す奇異なる星間文明へと未曽有の進歩を遂げていった。

 その異様なる技術を他星の人々は魔法と呼んだ。彼らの科学で説明のできないまったく異質・異端の技術。多くの文明がそうであるように、魔法とは理解のできない不気味な何かの代名詞。それは億のオーダーになる数多の銀河文明にあっても、やはり奇怪で異様なる文明だった。

 惑星キマルケ。

 くしくも、その存在そのものが宇宙文明と呼ばれるもの自体の姿を変える鍵となろうとは、誰も予想だにしなかった。

 とある、長大な年月を生きるひとりの存在をのぞけば。

 

 

 

「ふむ。で、(アヤ)はそのキマルケで作られたってわけだ」

「正しくは近隣の工房惑星に身体を作らせた、だけどね。キマルケは最後の総仕上げに魔導コアを埋め込み調整と改造を施した。そのままでは普通のドロイドにすぎないアヤだけど、術式を刻んだ魔導コアがあれば七型相当の戦闘力を発揮することができるもの。

 彼らにとって魔導コア自体はおなじみの技術だったの。魔操兵……メルの知ってる言葉で言えば、ゴーレムかしら?それの中枢として魔導コアはよく使われてたからね」

「ゴーレムって……なんだかな」

 ゴーレムと聞いた瞬間にメルの脳裏に浮かんだのは、子供の頃に見た超能力少年のアニメの光景だった。ブロック状の巨石を積み上げたような巨大なゴーレムに追い回される少年の映像は、小さかったメルの脳裏に今も残っている。

 そんな記憶と重なったメルの笑いは、当然だが思いっきりひきつっていた。

 無理もない。

 恒星間宇宙船が飛び回る宇宙文明の世界で、そんなファンタジーな言葉を持ち出されても、だからどうしろというのか。

 それでも何とか聞いているのは、その「なんだか得体のしれない技術」が自分の体にも使われていると知ったからだ。結局そこは「ファンタジーな言葉、イコール、なんだかよくわからない異星技術の事」として聞いているようだった。

 まぁ結果的に、このメルの対応は正しいのだけども。

 

 今回のこれは少々特殊すぎる例だが、宇宙にはいろいろな奇習や文化があるのも事実。他の国からすると「なにそれ!」と言いたくなるようなものも多いが、そういうのはスルーするか「そういうもの」で納得しておくのが一番だったりする。いちいち突っ込んでいたらケンカになってしまうし、いちいち認めたり理解していたら日が暮れるだろう。

 たとえば、ある種の星では集落婚といって人間同士でなく集落同士で結婚する。少しでも生まれる子供の数を増やしたい地域の話で、妊娠する可能性のある全ての組み合わせが妻であり夫となるわけだが、たとえ民が滅んでも恋愛第一主義を掲げる別の星系国家がこれを見て、蛮族の風習であると叩きまくった。

 で、これに怒った先方が「種族の生き残りまで金儲けの種にするような下等な拝金種族に見下げられる覚えはないわ、黙れゴミ虫」などと言い返し、これが元で血みどろの戦争になってしまった。

 

 実はこの問題、若すぎるメルは知らないが笑えない話だ。というのも、この先方の民族の言い放った「種族の生き残りまで金儲けの種にするような下等な拝金種族」というのは、そのまんま地球人にも当てはまるからだ。

 家族制度を古い間違ったやり方だと否定し、潰させた近代西洋文明の考えは「個人の自由」を追求した結果だとよく言われる。

 だがそれは一方的な見方にすぎない。

 どうして旧来の家族制度が否定されたかというと、単にそのほうが儲かるからだ。家族を解体し、バラバラの個人にしたほうが個人消費が否応がなしに増えてしまうから、そのほうが資本家や企業は儲かるところが多い。だからこそ、多くの企業もマスコミもこぞって家族制度を悪だと言いまくり、破壊にあけくれたのだ。

 このあたりの構図をまさかというのなら、レンアイ至上主義と商売の関係について調べてみるとわかるだろう。

 企業とはつねに利益を追求する団体であり、どんな素晴らしい事でも『理想』だけでは動かない。

 そして国とは『他国から自国を守るためなら、どんな事でもするしどんな手でも使う組織』であり、そこには仁義も友情もない。

 そんな者たちが、そもそも一円も儲からない「自由」を追求するかといえば当然するわけがない。

 ではどうして追求したかというと、それは儲かるからであり、そして、たとえ金銭として儲からなくとも、尊重したほうが会社として、国として利にかなうからに他ならない。

 

 ……とまぁ、そんなわけで。

 単に『子孫繁栄』という、どの種族でも普通にある問題ですらこの通り、いろんな思惑や理想が入り乱れている有りさまなわけで。

 ならば、他の社会的な事となると……これはもう多様性というより混沌(カオス)と言うにふさわしいものがそこにあるのも致し方のない話ではあった。

 

 さて閑話休題。話をアヤに戻そう。

 

「でも変だね。(アヤ)は地球で戦ったのが初めての戦闘だって言ってたよ?それに、ルドの爺さんが所有者だって」

「あの子はキマルケ滅亡の戦いの折り、多大な損傷を受けたうえに小惑星帯に吹っ飛ばされたまま行方不明になっていたもの。たぶん中枢まで破壊された衝撃で記憶の一部が吹きとんだんじゃないかな?

 ルド翁がアヤを回収したのは知ってるわ。だって、その話を聞いてわたしもアルカインを目指したんだもの。

 あの子がソフィア姫の所有に帰属するのなら鍵の子、つまりメルが現れるのはアルカインだと踏んだからね」

「そっか……」

 ふむとうなずき、メルは周囲に目をやった。

 木々の隙間からはまわりの風景が見えている。

 天翔船は天空めざして上昇しており、すでにどう見回しても地上の風景は見えない。さっきメルも実際に確認したのだけど、たとえこの天翔船の外縁部まで行って覗き込んだとしても、下に見えるのはもはや、まるで衛星写真のような風景。そして空は暗い。

 森の中にいるというのに、その森ごと衛星軌道に達しつつある。

 元日本人のメルの常識では、とても現実とは思えない光景が広がっていた。

 

 

 艦隊は静かに追ってくるだけで未だ攻撃の気配はない。距離すらも詰めてはこようとしなかった。

 もちろん、このまますむわけではないだろう。だが時間も少しある。

 じゃあまずは腹ごしらえをしよう、というメヌーサの提案で、ふたりは食事となった。

 

 大木の裏に回ると、そこは表側より少し低くなっており、まっ平らに整地された広場があった。

 中央には木製のテーブルセット。隅の方には木陰に寝台まであった。こんな空の下で眠れるのだろうかとメルは思ったが、木陰で風の音を聞きながら眠るというのも、それはそれで風流なのかもしれないとも思った。

 大木の真後ろにあたる場所には、小さな木製のドア。

「あの奥って何があるの?倉庫?」

『お風呂です』

「へぇ、お風呂……お風呂!?」

『はい』

「なんで、そんなものついてるの?いや、すごいけどさ」

『本来はトイレ同様、乗組員の落とす動物性の老廃物をエネルギーに還元する施設なのです。キマルケには温泉浴の習慣がありましたので、お風呂として運営しておりますが』

「すごい、お風呂のある星なんだ!」

『それが何か?』

「いやぁ、アルカインもルドの爺さんとこも空気シャワーだったんだよね。あれも嫌いじゃないんだけどさ」

「メルのとこもお湯のお風呂なんだ。いいよねえ」

「え、メヌーサの故郷も?」

「わたしのとこは水だったけどね。お湯のお風呂も好きよ、長く入るのは苦手だけど」

 座席についた。

 テーブル上にはすでに、野菜ベースの野趣あふるる料理が所せましと並んでいた。肉や魚がないが、メルの目線でもかなり美味しそうな、結構手間のかかったものばかりだった。

『材料の都合で精進料理しかできませんが』

「十分でしょ……ていうかこれ誰が作ったの、メヌーサじゃないのはわかるけどさ」

「わたし?お料理なんかした事ないけど?」

「いや、わかるけど何で偉そうかな?」

『私です。お口にあえばいいのですが』

「料理までできるんだ、船になのに。すごい!」

『そうですか?』

「いやだって、あんた木でしょ?

 人間の女の子が、ここで料理なんかした事ないってドヤ顔なのにさ。ひとの形すらしてないあんたが料理できるっていうのが何ともすごいっていうか笑えるっていうか」

「あら失礼ね、メルだってお料理ダメでしょ?」

「いや、私は生まれの問題があるからさ」

「あら、わたしだって問題ありありだけど?」

『まぁまぁおふたりとも?』

 今さらであるが、メルとメヌーサは結構ウマがあうようだった。

 もっともこれは当然の話でもあった。

 いくらメルでも、会ったばかりのどうでもいい女の子に今後のすべてをかけるほどお人よしではない。それにソフィアたちの元を離れるという事は、あの(アヤ)と会えなくなるという事でもあるのだから。

 後にメルは当時を述懐(じゅっかい)し、こう言っていたという。

『うん。よくわからないけど、彼女は信用できると思ったよ。で、長いつきあいになるって思った』

 つまり他人の目ではともかく、メルはこの時点でメヌーサに縁深いものを感じていたのだろう。

 そしてまぁ、アヤとの関係についてはもうひとつ問題があるのだけど、それは今語る事ではあるまい。

 さて。

 そんなこんなで食事を開始したふたり。おいしい野菜料理に舌鼓(したづつみ)を打ちつつも、メヌーサに杖の事について色々と尋ねてみたメルなのだけど。

「ふうん。じゃあ、この杖って二千年も前のものなんだ。でも、じゃあ変な女は何?」

「変な女?」

「杖から声がしたんだけど」

「ああエドセルねきっと。そう言わなかった?」

「うん、確かそんな名前だった」

 メヌーサの指摘に、うんうんとメルもうなずいた。

「エドセルはキマルケ巫女のひとりでね、とてもいい子だったわ。

 キマルケの巫女にとって、わたしは異教の者でしょう?だから折り合いが悪くてちょっと困ってたんだけどね、あの子は騎士の誠実さで随分とわたしによくしてくれたものよ。ま、代わりに巫女としては落ちこぼれだったけど、特異な能力もいくつか持っていたしね。そう。器物に自分の意志を吹き込み分身のようにしたりとかね。

 それで彼女に頼んだのよ。遠い未来、もうキマルケの大神殿もない時代に遅れてやってくる大遅刻者がいるから、その子の助けになるよう理力の杖を一本都合してくれとね。エドセルは最初乗り気じゃなかったんだけど、儀式の最中で何かあったらしくてね、途中から『おもしろい、おもしろいぞおまえ!』とか叫んだかと思うと、実に楽しそうにいろいろと作業しくれたわ。なんだったのかしらね。

 で、にこにこ笑いながらわたしにその杖をくれたのよ。きっちり仕上げたぞメヌーサ殿、必ずやその馬鹿に杖を届けてくれ、とね」

「……そ、そう」

「どうしたの?メル?」

「いや、なんでもない」

「?」

 メルの頭の中で今、メヌーサの言葉と杖の中の言葉が重なった。

【……おもしろい、おもしろいぞおまえ!……】

(いや、まさか……ねえ)

 顔がひきつるのを感じつつも、メルは話題を変えた。

「メヌーサ、ひとつわからない事があるんだけど……その話の限りだと、そんな大昔からメヌーサは私の事を知ってた、いや予測してたって事?予言か何か?」

「予言?誰が?」

「そりゃあもちろん、予言ってくらいなら巫女さんとか」

 しかしメヌーサは苦笑いして首をふった。

「わたし、キマルケの巫女とは仲がよくなかったって言ったでしょう?

 最後の金色王(こんじきおう)とは比較的うまくやってたつもりだけど、さすがに巫女たちとはうまくいかなかったわね。それは最後の星辰の巫女だった少女『遠くへ往く者(ェルグァラントスレギシビビディァ)』であっても例外じゃなかった。あの金色王をおじさまと呼びつける、なかなか型破りで面白い子だったんだけどね。金色王もそんなあの子をまるで娘のようにかわいがってたし」

 何かを思い出したのか、メヌーサは遠い目をしてクスクス笑いだした。

「信じられる?あの冷酷非情で知られる狂気の王が、いくら最高の巫女とはいえただの娘を自分の玉座のとなりで平然と寝かせてたんだから。どっかの溺愛パパみたいな優しい目で見ちゃってまぁ。ほんっっっとうに今思い出しても笑えるわ。

 ね、すごいでしょう?」

「いや、あのごめん。昔の王様とかはよくわからないんだけど……じゃあ、どうしてメヌーサは私の事を知ってたの?」

「知ってたんじゃないわ。ただの予測よ」

 メヌーサは、あまり金色王に興味なさげなメルにムッとしたのか手つかずのサラダのひとつに手をかけ、そして「あら、これもおいしいわね」などとモグモグやりだした。

「ん、おいし。……まぁ、メルにはわからないと思うけど『鍵』には成立条件があったのよ。そのひとつが、アヤの再生機構で再生された人間である事」

「えっと、それって?」

「まぁ、未来予測とかそのあたりの話をはじめるときりがないから飛ばすけどね。

 つまり、メルのような存在である事はその時点で確定。中身が人間である以上、七型の戦闘力を使えずその能力を完全に持て余してしまうことも含めてね。中枢がキマルケの魔導コアなんだから、きっと杖との相性も最高だと思ったわけ。

 ほらメル、食べなさい。魔導コアを全開にしたの初めてなんでしょう?自覚ないでしょうけどかなり消耗してるから」

「あ、うん」

 言われるまま、メルは肉じゃがみたいなメニューに手をつけた。肉のかわりにキノコみたいなのが入っているのだけど、味はほとんど変わらない。

「じゃあ最後の質問だけど。鍵って何?どうして私が鍵なの?」

「……」

 メヌーサはメルの言葉に少しだけ沈黙し、そして「うーん」と空を一度仰いだ。

「今は知らないほうがいいわ。今知ってもおそらく混乱するだけだから」

「綾もそう言ったけどね、でも知りたい」

「どうしても?」

「どうしても」

 ふむ、とメヌーサは考え、そしてメルに言った。

「まぁいいわ、じゃあ、たぶんメルが知りたいだろう事だけ教えてあげる。

 今までの会話からして、その身体から生成される何かが『鍵』なのはもう予想がついてるでしょう?」

「もちろん」

 メルはうなずくと、自説を展開したる

「鍵とはつまり、この体から取り出したもの……あと、よくわからないけど、私が(アヤ)を人間と考えていた事、それと、元々の私が男だった事、これが重要な点だよね?」

「ええそうよ。その体と、その中に含まれる男性としての昔のメルのデータ、それから今の体を形作るデータとの差分が材料。そして、それを用いて目的のものを作り出すための最終アクセスキーにあたるのが、アヤを人間の一種と認識している心ね」

「最終アクセスキー?」

「ええ、で、それを用いてわたしが作ったのが、これ」

 ひょいとメヌーサが手を出すと、その上に何かキラキラと光るものがメルにも見えた。

「それは何なの?」

「単刀直入にいえば、これを出産可能なドロイド、およびドロイドボディの人間に使うと」

「使うと?」

「男の子が生めるようになるのよね」

「……は?」

 一瞬、メルはわけがわからず、ぼかーんとしてしまった。

 メヌーサは光を消すと、困り顔のメルにウフフと笑って見せた。

「わけがわからない?」

「うん」

「そっか……もう少し平たくいうとね、コピー以外のものが作れるようになるの」

「コピー以外のもの……」

「ドロイドの出産機能って、自分自身の複製または特定人物の再生にのみ使われる。知ってるでしょう?」

「うん」

「あれが、ちゃんとした妊娠・出産のためのものになるの。

 つまり異性とセックスして子供が作れるようになるわけ。当然、女の子だけじゃなくて男の子も生まれる事になるわけで」

「おー、そういうことか、凄いじゃん……!?」

 そこまで反応したところで、メルは何か悪いものでも食べたかのようにフリーズした。

「……ね、ねえメヌーサ?」

「なにかしら?」

「それって……もしかして、と、とんでもなく物凄いこと、なんじゃない?」

「ええ、とんでもないことよ。言ったでしょう?この銀河系宇宙の全てが変わるって!」

 にっこりとメヌーサは笑った。

「しかもね、この解除キーにはメルの元の遺伝子情報もついてるのよね。

 たぶんこれを受け取った銀河中の女の子たちの何割か……そうね、アルカイン系の子の一部はこの遺伝子パターンそのものも試すと思う。だからあと一年もすれば、メルの血を引く可愛い子供たちが何万人、いえもしかしたら何億人って」

「ちょっと待てぇぇっ!!」

 さすがのメルも血の気が引いた。

「なぁに、イヤなの?銀河中に子供ができるのよ?きっと、どこにいってもパパ、お父さん、父上っていわれて歓迎されるわ、場合によってはパパとか、あなたとか言われちゃったりして!」

「!?

 そこまでいうとメヌーサはクスッと楽しそうに笑い、そして、パパだのあなただの言われて混乱中のメルの体を意味ありげに見た。

「な、なんだよ!」

「……ま、ちんちんついてない身体でおあいにくさま。酒池肉林のチャンスだったのにねえ」

「うるせえよ」

「あははは」

 メヌーサは大笑いした。

 

 と、その時。

 「!」

 いきなり、どーんという大きな音がして森全体が大きく揺れた。


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