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銀の四番  作者: hachikun
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設定資料

設定資料であり、本編にあわせて順次改訂する。ネタバレがあるので未読の方は読み飛ばし推奨です。

『本作について』

 『α』の続編にあたる。

 過去に書いたものでなく第五版から追加された新章。流れとしては、動物型ボディに移されていた第二版までのαの展開を排し、後記のストーリーだった女性化と人工生命体についての話を『α』に直接接合するために生まれたストーリーである。

 また、あやふやな部分の多かったメヌーサ姉妹の設定が本作で固まり、完全レギュラーとなった。

 

『メル』メル・マドゥル・アルカイン・アヤ

 別名:「メル・ドゥグラール」

 日本人・野沢誠一だった少年が死亡し、ドロイド『アヤ』の(はら)の中で再生され、生まれなおした存在。しかしアヤたちドロイドは男性体の再生をしてはならない事になっているため、少年でなく少女となってしまった。

 『母親』であるアヤの強大な戦闘力を受け継いでいるが、中身がただの人なので全く扱いきれず、むしろ問題ばかり起こしている。 

 一人称は『俺』から『私』。日常語などは変更中だが、現状はまだ男言葉が混じり、特に感情的になると『俺』という表現も登場する。身体が女になったといっても心がついてくるわけもないのだから、少なくともあと数年はどうしようもないだろう。

 

『ソフィア』ソフィア・マドゥル・アルカイン・レスタ

 マドゥル星系アルカイン王国の第一皇女。本来の王国なら万世一系を保つという意味合いから婿をとるのが筋なのだろうが、諸事情により彼女はアンドロメダのイーガ帝国皇帝、ルシード・イーガ・サントス・リムとの婚姻が決まっている。現在は嫁入り直前であり、最後のお仕事に追われている。

 

『命名規則について』

 本作においてよく見られる三節、または四節の名前について解説。

 これの中身は「名前、所属星系、所属国名、保護者名」。ファミリーネームが廃された時代に連邦で流行しだした呼称だが、ちょっと長いが扱いやすかったためか、流行的に複数の銀河に広がった。

 とはいえ、別に拘束力があるわけではないので、国や地域によって第一節の名前以外はバラバラでもある。

 たとえば本シリーズの登場人物でラミ・ツェルマイ・ランセン・ラブカという娘が登場するが、ランセンには家族制度があるため、もちろんラブカはラブカ家という意味である。いわゆるファミリーネームの存在する国では、最後にこれが使われる事が多いわけだ。

 あとアルカイン王国近辺では、保護者名は異性である事が多い。なのでソフィア姫の保護者名はつまりアルカイン王国の現国王の名である。

 なお、この命名規則はアンドロイドや宇宙船ソクラスのような人工知性にもしばしば適用されるのだが、彼女らは肉親親がいない。よって、アヤ・マドゥル・アルカインと三節で所属だけを示す……事になっているが、前述のように地域によりバラバラなので、親でなく指揮系統を名乗るという意味で最後に命令者、つまりアヤの場合はソフィアなりルドの名を冠する事もある。

 なお、これは広く普及しているといっても元々は連邦式の呼び方で一種の流行といってもいい。よって違う呼び方をする場合もあり、その場合は完全に地域ごとにバラバラとなる。

 

『マドゥル星系アルカイン王国』

 もともと『ナーダ・コルフォ』すなわち楽器工房という名前の星であり、長きにわたって銀河の傑作木製楽器の雄『ナーダ』を作り続けている本家本元である。これは過去形でなく、本作の時点でも楽器工房は存在し、ナーダを作り続けている。

 この国は、その成り立ちが一風変わっている。

 二千年ほど前に連邦からの依頼で『議長役』を引き受ける事になり、当時の楽器職人ギルドの中から選ばれた者が初代国王に就任。この際「議長の役目が必要なくなるまで」という、期間限定の形で始まった王国なのである。

 なお、この宣言は今も有効。

 歴代王族は楽器職人ギルドにも登録されているため、現国王も楽器づくりを習っている。とはいえ二千年という時は長く、それは儀礼的なもの、それから王族のたしなみとして演奏を楽しむにとどまっている。

 楽器工房以外の主要産業は一切なし。各国の寄進のみで運営されている。

 銀河連邦の中心地であるため、色々な種族がやってくる。ただし地上のマーケットには怪しげな連中もたくさんやってくるため、各国の代表などはほとんど地上に降りず、主に衛星軌道上などで交流を行っている。


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