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左五音の歌詞

ガラスヘン

作者: 左五音

川辺に転がる小石よりも――――――

私には取り柄が無かった


勉強は嫌いじゃないし


運動もなかなか出来る


言われたことはそつなくこなせる


だから私には取り柄が無かった


何かに突飛することもない


特技も無ければ趣味も無ければ


何をして行けばいいのかも分からない


まるで川辺に転がる小石のように


朱に交わる朱になるのか


百に交わる一となるのか


人に交わる人へなるのか


時を経て身を思うたび


それでも良いと気が向いてきた


だからある時言われた言葉は


私の心に音を満たさせた


キミは川辺の小石では無い


キミは川辺のガラスの欠片(カケラ)


ガラスに宝石のような輝きはないけれど


磨いて整え光を当てれば


宝石のような輝きを得られる


ガラスは宝石のように個で輝けないけど


ガラスは集まり輝くことが出来る


孤独な宝石より集合のガラス(へん)


そんなガラス(へん)に私は憧れる


例え取り柄が無かろうと


技を鍛えて(身を磨いて)場所を選べば(光を当てれば)


輝くことができるガラス(へん)


例え一人ではうまく動けないような場所だろうと


(つど)(あつ)まり形をなせば


(まと)まりに輝くガラス(へん)


私はなりたい


左五音の歌詞、2つめとなります。

集に交われない悲しい少女の歌と見るか、

個では輝けなくなったわがままな少女の歌と見るか、

それとも、ほかの見方をするか、

それはあなたの読み取り方次第。


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― 新着の感想 ―
[良い点] どんなに美しい光を放つ宝石でも、誰もいない海の底で輝いていたら寂しいですよね。 私は、幼い頃、お祭りの屋台で売っている色んな形の硝子細工が凄く好きでした。硝子は、硝子にしかない繊細な美し…
[良い点] 以下、引用で失礼します。 ――ガラスは宝石のように個で輝けないけど ガラスは集まり輝くことが出来る 孤独な宝石より集合のガラス片(へん) ガラスと人を重ねた上で こういった表現へ到達す…
[一言] 共感しませんでした。残念。それは僕の臆病さからでしょう。 僕は主に交わって光る気になれないです。マジョリティはおかしな愉しさを持っている。 でもこういうことを考えるということ、そういう人がい…
2011/02/02 22:25 退会済み
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