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俺を犯した君の話  作者: 七賀ごふん
32+1

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9/23

#9



「なっなるほど……頭いーね、三尋! でもさ、振ってて平気? それコーラだよ」

「あっやべ!! む……無意識に!!」


すぐさま、三尋となづなは手洗い場に向かった。

「よーし……開けるぞ。なづな、お前は危ないから離れてろ」

「大丈夫? やっぱり三尋も危険だよ! 俺に貸して、俺が盾になる。三尋を守るって約束したからね」

それはこういう所で発揮するものじゃないと思うけど……なづなはコーラを受け取り、ペットボトルの底を軽く叩いた。

「空気を抜けば吹き出さないって、知恵袋に書いてあったのを思い出したよ」

「おぉ~ナイス!」

互いに笑い合ってから、「じゃあ開けるね」、と言ってなづなは蓋をひねった。

「うっわ!!」

直後コーラが吹き出し、なづなはびしょぬれになった。確かに恐れていた程の爆発はしなかったけど、成功とも言い難い。

「悪い! なづな、大丈夫か?」

「大丈夫だけど、冷たい……叩き足りなかったね」

なづなは恥ずかしそうに笑う。彼のシャツは胸元から腰の周りまでぬれていて悲惨だ。色は問題ないけどコーラくさい。


「ちょっと、保健室行こう」

「保健室? 何で?」


不思議そうに首を傾げるなづなの手を引いて、三尋は保健室を目指した。職員に説明してから、シャツと肌着を軽く洗い、保健室の物干し竿にぶら下げる。これで乾くまで待とうという魂胆だ。


「放課後で良かった。乾くまでここにいていいって、先生も言ってたし……あまり人目につくとこ居たくないもんな」


三尋はなづなの方を振り返り、カーテンで仕切った。ベッドの上には、上半身裸のなづながいる。

「うん。ありがと、三尋」

「全然。というか俺の代わりにごめんな」

三尋はなづなの隣に腰掛けた。

「何言ってんの、俺がやるって言ったんだし、……冷静に考えたらもうちょっと時間置いてから開ければ良かった」

「それ俺も思った。だからほんとゴメン」

互いに顔を見合して、盛大に吹き出す。友人といると悪ノリしてしまうし、普段なら考えもしないことを思いつく。本当に不思議な関係だ。

「三尋って本当に面白いし、良い奴だし……俺、三尋と会えて良かった」

「ばか、大げさだな」

まぁ、それは自分も同じ。

三尋は顔を背ける。

多分、この学校の馬鹿げたゲームのせいで無駄に意識してしまってるんだ。




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