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俺を犯した君の話  作者: 七賀ごふん
32+1

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7/13

#7




なづなは真剣な表情に変わり、三尋の近くに寄った。


「変に目立つのは危険だよ。何を基準に狙われるののかは分からないけど、大人しくするにこしたことないよ」


彼が言いたいことは分かる。それが、自分を気にかけてくれてる言葉だってことも。……でも……。

「要は苛めと一緒だろ。大人数で一人を痛めつける。俺、そういうの駄目なんだ。黙って見てようと思っても、体が先に動いちまう」

「おぉ……すごい正義感だね。三尋、優しいもんね」

「ううん、そんなんじゃないよ。……俺も苛められてたことがあるから」

そう言うと、なづなは「えっ」と目を見開いた。

「中学の時にクラスでいじめられてる奴がいたんだよ。悪口とかだけならまだ良かったんだけど、ひどい時は服を脱がされたりしててさ。さすがに許せなくて、主犯の奴らに喧嘩売った。……そしたら、俺が標的になっちゃって」

「……」

正直思い出したくもない記憶だ。けど卒業を境に彼らと離れることができたから良かった。


「それなのに、今日みたいな行動起こしちゃうんだよ。全然学習してないだろ? 自分でも、ほんと馬鹿だと思う」

「そんなことない! 三尋は正しいよ……! その子は嬉しかっただろうね。苛めが止まらなかったとしても、気持ちがさ……助けられたと思う」

なづなは優しく微笑む。そして三尋の背中を強く叩いた。

「もっと早く三尋に会いたかったなぁ。そしたら、誰か一人でも助けられたかもしれないのに」

「……大丈夫だよ。これから助けよう」

「そうだね。こんな馬鹿な遊び、早く終わらせよう」




二人が約束を交わしたと同じ時間。


下の階、トイレの一番奥の個室で声にならない悲鳴が上がっていた。

一人の少年が下衣を脱がされ、複数の少年達に取り囲まれている。そして口腔に、下半身に高まった熱を当てられていた。

「んー、んんんー……っ!!」

少年は首を横に振って声をもらす。言葉にならないのは、タオルを口にくわえさせられて喋られないからだ。

楽しそうに弾む声と、何人か同時にベルトを外す音が重なる。


「さ、お待たせー。めちゃくちゃになろうぜ、辻浦」


辻浦と呼ばれた少年は涙を流す。

赤く黒い、地獄の時間が始まった。




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