第7話新たなスキル
風が吹いてくる方向に歩き続けて2時間がたった。あれから戦闘も数回あり俺のレベルは3に上がっている。
どうやら俺が選んだ道は間違ってなかったみたいだ。少しわかりにくいがだんだん上に上がっているのが分かる。
今俺は初めて見るモンスターと対峙している。今までの戦闘ではゴブリンだけだったが目の前にいるのは明らかに違う生物だ。
「これはスライムだな。スライムって言うと色付きでドロッとした液体を想像していたがどちらかというとゼリーみたいだな。」
『鑑定』
・スライムLv3
体は透明で真ん中に核がある。子供でも倒し方を知っていれば対処可能。
核を壊せば殺せる。
敵のレベルが下がっている。ここが俺が知っているダンジョンだと仮定するとレベルが下がっているということは入口に近づいて行っているはずだ。
目の前のスライムには確かに体の中心に赤い球体があるあれが核なのだろう。
しかしスライムは跳ねたり動いたりしているので倒すのは一見難しそうだ。
「子供でも倒せるってことは何かしらあるんだろうけど一応油断せずに行こう」
俺は慎重にスライムに近づいた。あと2メートルのところでようやくスライムもこちらに気づいたのか身を震わせてこちらを気にしているようだ。
俺が剣を前に構えているとスライムが突進してきた。
しかしスライムは俺に当たることなく一瞬で液体になり消えた。
「これはさすがに弱すぎないか。」
スライムは一直線に俺に突進してきたので俺が前に構えていた剣に自ら刺さり自滅していったのだ。
「緊張してたこっちが恥ずかしいぜ。まさかこんな簡単に倒せるなんて思ってもなかったからな。」
確かにこれなら子供でも殺すことができるだろう。一直線に突っ込んでくるならそこに鋭利な刃物を構えておけば後は勝手に死んでくれるのだから。
手前で倒したスライムと同様に奥にいたスライムを倒した。
合計でスライムをご5匹も倒したことによりレベルが上がったらしい。
【レベルが上がりました】
・鈴木 悠真
Lv 4
職業 なし
HP 130/130
MP 32/32
攻撃力 8
防御力 8
知力 8
俊敏 18
称号 なし
魔法属性 無
スキル 鑑定Lv2 意思疎通Lv1 跳躍Lv1 スラッシュLv1
武器熟練度 剣術Lv3
ステータスポイント:5
スキルポイント:3
取得可能スキル
隠密:スキルポイント3
気配察知:スキルポイント3
マッピング:スキルポイント5
聞き耳:スキルポイント1
「4レベになって結構ステータスも上がってきたな。それにスキルポイントも貯まったしスキルと交換したいな。でも交換できるスキルが増えてるな。」
取得可能スキル欄を見ると新たにマッピングと聞き耳が取得できるらしい。
聞き耳のスキルはなんとなく使い道はわかるがマッピングはよくわからない。
スキル名的にはマップを描くのに補正がかかるのかと思ったが、俺はマップを描いていないのでそれはちがうだろう。
脱出のためにもマッピングスキルはほしいがあと2レベルも上がるのを待っていられるかと言われるとわからない。それに隠密や気配察知も絶対にほしい。この二つを取るだけで生存率が跳ね上がるだろう。
「難しいな。今ポイントを使ってスキルを増やすのか少し貯めて脱出に適したスキルを取るのか。」
マッピングのスキルを取れば脱出に役立つかもしれないが、あと2ポイント貯めるのにどれだけのモンスターを倒せばいいのかわからないのが問題だ。もしかしたらすぐにレベルを上げれるかもしれないが、何時間かかっても上げれないかもしれない。
隠密のスキルを取れば敵との戦闘を避け安全に進むことができるかもしれない。逆に気配察知は敵を避けるよりも見つけて倒す方向になるかもしれないな、地上に行くには別の道を進むわけにはいかない。
聞き耳のスキルをとってもここではあまり役立つことはないだろう。別に盗み聞きしたい内容のものなんて今はないからな。
「いや待てよ。聞き耳のスキルがあればもしかしたら地上の音を拾うことができるかもしれない。」
それに聞き耳なら敵の音を拾うことができるだろう。正確さには欠けるかもしれないが気配察知とおんなじようなことができるかもしれない。
今スキルポイントを3使ってしまうとマッピングを取るためにはさらに5レベル上げなきゃいけなくなるが、その点聞き耳は1ポイントだ。
「よし聞き耳を取ろう。」
『鑑定』
聞き耳Lv1
小声で話している声が聞こえやすくなる。遠くの音を拾うことができる。
やはりスキルの内容は予想通りで遠くの音を聞くことができるらしい。早速スキルを発動させようと思ったところ頭の中に声が響いた。
【鑑定のレベルが上がりました】
鑑定Lv3可視化
一度に鑑定できるものの数が増える。敵のHPを可視化できる。鑑定できる範囲が増加。
「マジか、これは神だぞ。敵のHPが見えるってことは戦闘中にものすごく役立つぞ。それに鑑定の範囲が伸びたか」
相手の体力の残りが分かればあとどれくらい攻撃すればいいのか明確にわかる。これでさらに戦闘で優位に戦えるだろう。
鑑定のレベルが上がったのはうれしいことだが今は聞き耳スキルの検証に戻ろう。
『聞き耳』
スキルを発動させるといろいろな音が耳に入ってきた。




