第11話決着
1分間耐えてようやくスキルのクールタイムが開け隠密を発動させることができた。
『隠密』
するとキングはまたこちらを完全に見失ったようだった。
「この10秒間にキングのHPをなるべく削らないとな。」
1分間の激闘のおかげでキングのHPはほんの少しだけ削れている。しかしこちらのHPもそれなりに削れている。
流石にレベル差があるとしっかり剣で攻撃を受けていても少しはダメージを食らうらしい。
しかしキングの弱点は一体どこなのだろう。
「もしかしたら鑑定なら弱点が分かるかもしれない」
俺はそう思い鑑定を発動させた
『鑑定』
すると先ほどとは違う内容が表示された。
・ゴブリンキング
弱点は核。また人型なため人間の急所も弱点となる
人間なら心臓を刺したり、首を落としたりすれば死ぬのだろうが相手はモンスターだ。外皮が硬くて一度の攻撃では大したダメージを負わせることは難しいだろう。
「そうなるとやっぱり防御が一番薄い場所を狙うべきだな。やっぱり生き物で一番効くのは目つぶしだろう。」
しかし隠密でつぶせるのはせいぜい片方の目だけだろう。それに無理に二つともつぶそうとして攻撃を食らってしまったら元も子もない。
「どっちかの目しかつぶせないなら武器を持っている側の目をつぶすのがよさそうだな」
『跳躍』
俺はキングの真下でスキルを発動させ飛び上がり右目を刺した。
「グゥオオオオォォォォ」
キングは左手で目を抑え後ろに下がりながらめちゃくちゃに棍棒を振り回した。
「うわっ!あぶねぇ。巻き込まれるところだった。」
キングが悶えているのを見るに有効な攻撃だったのだろう。頭上のHPバーも一気に1割ほど削れていた。
「今のうちになるべく体力を削っておこう。」
俺はキングの視界が少なくなった右側に回り込み何回か攻撃を浴びせた。
しかし少しするとキングもダメージから復帰し、がむしゃらに振っていた攻撃にもキレが戻ってきている。
隠密スキルのクルールタイムの間攻撃を続けていたかいあってキングのHPをさらに1割削ることができた。
『隠密』
またスキルを発動させ今度も目を攻撃しようとしたが、さすがにキングも二度も同じ攻撃を許すわけもなく武器を自分の顔を守れるように構えていた。
「これじゃあ目を攻撃するのは無理だな。」
俺は攻撃目標を変え武器を持っている手を攻撃した。
キングは指が5本生えており形も人間と大差ない。となると親指を切り落とせば武器を持つことが難しくなるだろう。
物を持つために重要な親指を攻撃されたら、一度で切り落とすことができなくてもダメージを与えるだけで握る手に力が入らなくなり武器を持つことが難しくなる。そうすれば自然と相手の攻撃スピードも落ちるはずだ。
『スラッシュ』
俺は隠密で近づいてスキルを発動させキングの親指を攻撃した。
予想通り一撃で切り落とすのは無理だったが、深い傷を負わせることに成功した。
「体の構造は人型なだけあって人間とさほど変わらないみたいだな。でもあの太い指を切り落とすのにはあと3回は攻撃しないと無理そうだぞ」
それに思ったよりもキングの攻撃は鈍らなかった。
しかし武器を振りにくそうにしているのを見るに無駄な攻撃ではなかったのだろう。
俺は隠密を何回も発動させては足の腱を攻撃したり、太ももの大動脈が通っている場所を攻撃したりしているうちにキングの残りHPが3割を切っていた。
「やはり人間の急所はダメージがかなり通るな。鑑定様々だぜ」
キングの姿は十数分前とは比べ物にならないほどボロボロになっていた。
身体中から血が流れているがその色は人間とは全く違い気味の悪い紫色をしていた。
「さすがモンスターだ血の色まで違うなんて。普通の生き物とは根本的に違うんだろうな。」
地球に生きている生き物はほとんど赤色の血が通っている。しかしこの目の前にいるモンスターは紫色の血をしている。
「ここは本当に地球なんだろうか?もし地球ならこのモンスターは一体どこから来たのだろう。」
俺はそんなことを考えながらキングに向かって剣を構えた。
『身体強化』 『跳躍』 『スラッシュ』
俺はスキルを発動させキングの首を跳ねた。
そしてキングの首が地面に落ちる前に煙のように消えそこには戦利品が残った。
「勝った」
俺は緊張の糸が切れたように体の力が抜けそこに倒れた。
「マジで死ぬかと思ったな。もうこれ以上戦い戦いたくない」
すると頭の中に音声が響いた。
【レベルが2上がりました】
【跳躍、隠密、スラッシュのレベルが上がりました】
はじめましてmasameです。
読んでくださりありがとうございます。
今回は思い切ってあとがきを書いてみました。
初投稿から一ヶ月ほど空きましたがその間ずっとこの話を考えていました。
なかなかいい感じの話が書けず悩んでいましたがようやくできたので投稿しました。
小説を書くのは今回が初めてですがよかったら今後もぜひ読んでいただけると嬉しいです。




