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快楽と背徳感と破壊

きみはあいつの恋人で


あいつは俺の親友で


いつも三人でいるけれど


きみがあいつといる時は


いつも清純な天使の笑顔


なのに俺とふたりの時は


どうしてあんなに


違うんだ


俺の背中を爪で引っ掻き


俺の身体からだに歯をたてる


真顔で感情を剥き出しにする


あいつの時とは別人で


妖艶な顔ですすり泣く


俺の心臓が暴れ狂う


脳内が沸騰する


身体中の血が逆流する


衝動が爆発する


この衝動は


この世の全てをぎ倒す


この感情は


なにもかもを破壊する


きみもあいつの信頼も


あらゆる全てを破壊し尽くす


なのに きみはそんな俺に


甘美に妖艶に笑い返す


今は清純な天使の笑顔


俺といる時とは別の顔


あいつの恋人をしているけれど


本当は俺のモノ――

読んでくださって、ありがとうございました。

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