大崎真の詩集

金曜日の前夜祭

今日も晩ごはんがあるのか

毎日毎日 一体なにを食べろと言うのか

朝も昼もついさっき食べたのに

もう晩ごはんを食べないといけないのか

いつまでこんな生活を続けなければならないのか

もう呑まないとやってられない

そうだ

酒だ

酒の力を借りよう

生の焼き鳥が特売だから買おう

そして焼こう

仕事で疲れてるから もう焼くだけでいい

料理はしたくないので焼くだけでいこう

焼いてる間に酒の準備だ

〈神《かん》の河《こ》〉

私は神だ

神の私にふさわしい酒だ

私のためにあるような酒だ

チ━━ン

よし！ 焼けたぞ！

神である私が食べて差し上げよう

まずは能登塩を振って食べてみる

お～いし━━━！

酒を呑んでみる

私の身体にパワーが漲（みなぎ）ってきた

次は梅肉チューブを絞って、青じそドレッシングをかけて食べてみる

お～いし━━━！

酒を呑んでみる

私の身体に未知の能力が授けられたのが見えた

すき焼きのタレをかけて食べてみる

お～いし━━━！

酒を呑んでみる

私は神の世界の頂点の神になった

素晴らしい金曜日の前夜祭に乾杯――

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読んでくださって、ありがとうございました。

皆さん、明日は金曜日ですよ。

神の私が言うんだから間違いないですよ。