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第01話 兄と俺が異世界転移するまで

 俺の名前は、中野なかの 周二しゅうじだ。俺は、とある建設会社に勤めている。毎日が命懸けだが、やりがいを感じる仕事だ。

 それに比べて、兄のはじめは、サッカー選手という、多少危険が伴うだけの、人気も獲得できる仕事に就いている。そんな一に、少し羨ましさを感じる俺なのだった。

 と、ある日、人生の転機が、俺と一に訪れる。

 俺は、帰宅するために、夕日の差し込む夕方の路地を、一人歩いていた。と、サッカー帰りの一に会った。


「よっ、周二。今日の仕事はどうだったか?」

「今日も、いつも通りって感じだな。特にケガ無く一日を終えられる、それが結局一番だな。」

「そうだな。明日は、試合が控えてるし、今日はゆっくり休むとするか!」


 俺と一がそんな会話をしていた時だった。脇道から、トラックがこちらに向かって走ってきた。これはぶつかる運命さだめなのか、だとか、これは、異世界転生のありがちなパターンだな、だとかと俺が思っていると、トラックが徐々に減速していき、俺の1m程前で止まった。


「……えっ?」


 俺がそう声を出した、その時。俺と一の周りの地面が、急に強く光り出した。


「何だこれは……」


 と俺が声を上げると、光がだんだんと弱くなっていき、俺が目を開いた時、俺は、何も物体が無い、真っ白な世界にいた。座標があるのかも定かではなく、天と地の境があるのかどうか分からないどころか、そもそも、どこが地なのかすら分からない世界にいる。

 俺の隣には、一がおり、一も、この状況に困惑しているようだ。

 と、俺の目の前に、女性が出現した。その女性が、俺に向かって話しかけて来た。


「すいません、私の早とちりで、こっちの世界に連れて来てしまって……」

「早とちり?」

「ええ。トラックがあなた方の方に走って行ったので、てっきり、そのまま轢かれてポックリ、逝っちゃったのかと……」

「はあ……ところで、あなたは一体?」

「私ですか? 私は、この世界の、創生の女神ですよ。」

「創生の女神様!? もしかして、原初の神的な?」

「ええ、勿論! 私が、この世界の最初の神ですよ!」


 俺と創生の女神様の間で、話が盛り上がっていく。が、一は冷静だった。


「創生の女神様、ここはどこなんだ?」

「ここは、あなた方の世界とは別の世界、いわば、異世界です。」

「異世界っていうことは、剣とか魔法とか、そういう世界なのか?」

「はい、この世界は、剣と魔法の世界であり、冒険者と呼ばれる者達が、故郷を守るため、名を広めるためなど、各々の目的を果たすために、日々魔物と戦っています。」

「なるほど、それで、俺達がこの世界に行くメリットは何だ?」

「あなた方がこの世界で得るメリットですか……例えば、今、元の世界での生活が退屈だと感じているなら、面白みに満ちた生活が送れる、とかでしょうか……」

「なるほど。周二、どうするか? 行くか、行かないか。俺はどっちでも良いから、周二が選んでくれ。」

「分かった。行こう。」

「即答かよ!」

「分かりました。まずは、冒険者ギルドを訪れてみるのが良いでしょう。そこで、色々な事が知れますので。それでは、準備はいいですね。」


 俺と一は、同時に頷く。


「では、お気をつけて! 『瞬間転移』発動!」


 俺と一は、女神様に見送られながら、異世界への第一歩を踏み出したのだった。

 この度は、拙作『回避しかできない兄と攻撃しかできない俺がこの世界の最強に立つまで』をお読み頂きありがとうございます。110万作品を超える『小説家になろう』の作品の中から、本作品をお読み頂け、誠に嬉しく思います。

 さて、私のプロフィールにも書いてあります通り、私は、ただいま小学六年生で、2023年11月から本サイトに投稿をさせて頂いております。ブックマーク登録、評価などして頂ければ、幸いです。

 不定期での投稿となることが想定されますが、私の代表作、『ゲームプログラマーのゲーム世界冒険記』と共に、どうぞよろしくお願いいたします。

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