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第86章 不測の事態

長江流域の上海(人口約40万)、武漢(ウーハン、人口約3万)、重慶(チョンチン、人口約2.5万)、及び長江支流流域の成都(チェンドゥ、人口約5千)には、それぞれ自治組織たる自経団がある。上海には10の自経団があり、それらを統括する自経総団が置かれている。自経総団は総書記と原則として9人の副総書記で構成され、それぞれ1つの自経団の責任者たる書記を兼務している。武漢自経団には地区ごとに漢陽ハンヤン漢口ハンコウ武昌ウーチャンの3つの支団があり、自経団の責任者たる書記と副書記2名は、原則として支団の責任者である支団書記を兼務。重慶には同様に3つの支団があるが、人口の少ない成都には支団はない。


上海マオ対策本部は、恒星間天台マオのインパクトに備え、月に本部を置く国際連邦が管轄するネオ・シャンハイへ上海をはじめ4都市の住民の避難を進めるための実働部隊として組織された。その幹部は上海出身、武昌出身の官民から登用された混成メンバーで、国際連邦から派遣され、月から赴任した3名もいる。


主な登場人物


ミヤマ・ヒカリ:本作のメイン・ヒロイン、ネオ・トウキョウでターミナルケアを生き延びた。大陸の武昌に辿り着きダイチたちと行動を共にする、上海マオ対策本部技術第一部副部長、今は亡き同い年の従妹でカオルのフィアンセだったサユリに瓜二つ

周光立:(チョウ・グゥアンリー)ダイチの同級生で盟友、上海マオ対策本部の実務を統括する副本部長、上海自経総団副総書記を兼務、上海の最高実力者周光来の孫

馮万会:(フォン・ワンフイ)報道機関である長江新報の主任編集員、ダイチと周光立の先輩

ミヤマ・ダイチ:ヒカリの従兄、中国名は楊大地 (ヤン・ダーディ)、上海対策本部副本部長代行兼チーフ・リエゾンオフィサー

ミシェル・イー:本作のサブ・ヒロインの一人、香港系中国人で本名は于杏 (イー・シン)、上海マオ対策本部リエゾンオフィサー兼連邦アドバイザー、張皓軒と入籍

アドラ・カプール:インド人、上海マオ対策本部技術第一部部長

トンチャイ・シリラック:上海マオ対策本部連邦アドバイザー

ヤマモト・カオル:中国名は李薫 (リー・シュン)武昌支団副書記兼上海マオ対策本部リエゾンオフィサー

グエン:ベトナム人、中国名は阮華 (ルアン・フア)、武漢副書記兼武昌支団書記、ヒカリの元上司

呉桂平:(ウー・グイピン)武昌支団の幹部の一人、民生系の責任者

何志玲:(フア・チーリン)武昌支団の総区長

郭偉:(グオ・ウェイ)武昌支団の副総区長

郎雪:(ラン・シュエ)満族系、重慶第2支団副書記

張子涵:(チャン・ズーハン)本作のサブ・ヒロインの一人、武昌で物流業者を営みつつ上海マオ対策本部民生第一部副部長を務める

ウォルフガング・シュナイダー:国際連邦総務局レフュージ統括部リーダー兼マオ対策支援グループGM補

ハーニャ・ゼレンスカヤ:国際連邦科学技術局観測予報部長兼マオ対策支援グループGM補

艾巧玉:(アイ・チアオユー)モンゴル人、上海トップの総書記兼第2自経団書記で、上海マオ対策本部本部長兼務、周光立の初任時の自経団書記

蒋霞子:(ヂィァン・シアズ)上海自経総団副総書記兼第3自経団書記で上海マオ対策本部の監察委員兼務

杜美雨:(ドゥ・メイユイ)上海マオ対策本部本部秘書兼庶務担当に就任

陳春鈴:(チェン・チュンリン)本作のサブ・ヒロインの一人、上海マオ対策本部民生第一部秘書、傷心の周光立に寄り添う

アンナ・ポロンスキー:ロシア人、上海マオ対策本部民生第二部部長

高儷:(ガオ・リー)本作のサブ・ヒロインの一人、ネオ・シャンハイのターミナルケア生き残り、武昌支団勤務を経て上海マオ対策本部民生第二部副部長

林興建:(リン・シンジェン)上海マオ対策本部技術第二部部長

ジョン・スミス:ドイツ人、武昌で電気電子修理工房を営んでいたが、店を閉店、今は上海マオ対策本部技術第二部副部長

劉俊豪:(リウ・ジュンハオ)コンピュータ系に強い人材紹介業者、上海マオ対策本部技術第一部副部長

孟天佑:(マン・ティェンヨウ)武昌支団の幹部の一人

謝瑞麗:(シエ・ルイリー)武昌支団幹部の一人、公安系の責任者

 3月末時点の状況を踏まえ、対策本部を代表して4月1日に周光立が会見を行った。長江新報の馮万会によるインタビューの形式をとる。内容は以下の通り。

 まず、ここまで順調に進んできたことに対する団員の協力に心からの謝意。これからも計画に沿って進めるつもりなので、引き続きご協力をお願いしたい。

 これから移動する予定で待機している人たちには、順番を辛抱強く待ち、移動までに準備万端整えて欲しい。移動中の人たちは、スタッフの指示に従い安全に留意して欲しい。

 移動を終えた人たちには、ネオ・シャンハイの円滑な運営にご協力願いたい。今までの自経団の運営と同様、所属の班の区長助理を通じて要望事項を出して貰えれば、速やかに検討して結論を出す。もちろん緊急の場合は、スタッフに直接伝えて欲しい。

 ネオ・シャンハイの運営で現在最も対応に苦慮しているのが、個室への収容。可能な限り個別の要望をいれられるよう調整しているものの、限界がある。あくまで暫定的な住居であることをご理解のうえ、辛抱できるところはご辛抱いただき、早期の割り当て、入居ができるようご協力いただきたい。

 これから移動プロジェクトも後半に差し掛かる。不測の事態で計画の変更が必要になる可能性も否定できない。その場合も、できる限り混乱の無いよう調整するので、ご協力をお願いしたい。


 周光立は4月1日の会見の最後に、「不測の事態」について述べた。そのせいというわけでもないのだろうが、それから時を置かずして、大型船に立て続けにトラブルが発生した。

 4月5日に重慶に到着した上海籍の船について、同日これ以上の航行が不能であることが点検で確認された。重慶第2支団第18区の一般移動者を乗せて翌日出航し、10日にネオ・シャンハイに到着する予定だった便である。

 4月7日には、シャンハイに停泊中の上海籍の船が点検で航行不能であることが判明した。漢口から4日に到着し、9日発で漢口へ向かう予定だった便。

 さらに、4月8日漢口着の上海籍の船に異常発生、同日航行不能と確認。3月30日にダイチたちが漢口へ入港するのを見た船で、漢口第7支団を乗せて翌日出航、4月11日にシャンハイ到着予定だった便である。

 そして4月9日に、重慶へ13日着予定で向かっていた上海籍の船が長江上で異常を検知した。武漢へ緊急入港し航行不能と確認された。

 いったんネオ・シャンハイに停泊中の2隻の武漢便の出航を繰り上げる応急対応を行った。また、これから移動予定の区に対して状況を伝え、別途連絡するまで待機するよう、民生第一部の窓口スタッフから連絡した。

 事態の収拾にあたるため、周光立とダイチ、ミシェル・イー、民生第一部、民生第二部の幹部と、システムのアドラ・カプール、シリラックとヒカリ、武漢のカオル、グエン、呉桂平、何志玲、郭偉、重慶の郎雪が4月9日水曜日にVRミーティングを行った。

 計画を見直し再立案する前提条件として、確認した事項は以下の通り。

・奥地の重慶を先に完了

・重慶予備1隻を重慶便に投入

・シャンハイ到着後の整備期間を最短半日に短縮。翌日には出航できるように

・重慶便、武漢便のシャンハイ同日入港と日曜入港を解禁

 これらを前提に、4月9日時点の状況に基づく移動計画の見直し案をシリラックとヒカリがシスターAIで策定した。出てきた2案のうち、重慶の終了が早いほうの案によれば、

・重慶:5月14日終了(当初10日予定)、後衛部隊の撤収が17日完了。

・武漢:5月30日終了(当初23日予定)、6月3日完了。

 この案を張子涵からカオルを通じて重慶第2支団副書記の郎雪、武漢のグエン、呉桂平に提示。同意を得た。郎雪は第2支団終了後も重慶に残り、重慶移動完了後に後衛部隊とともに移動するとのこと。

 見直し計画は、ただちに全関係者に通知され、これから移動する支団関係者へのスケジュール連絡、調整、移動機材と要員の手配変更、ネオ・シャンハイ受け入れシフトの変更などが行われた。班を通じた移動者への連絡、調整は、窓口スタッフを縮小していなかったおかげで、2日で完了できた。

 また、ミシェル・イーから月のマオ対策支援グループのウォルフガング・シュナイダーGM補に、日々の報告の中で状況を情報共有した。計画見直しの結果、ひとまず連邦の追加支援が必要ではない状況なので、ミーティングは招集せず報告だけですませた。

 上海の輸送の中心である小型船は、重慶、武漢の計画変更時点で3隻リタイアしていた。5隻用意していた予備の船を投入して当初通りの計画で進めているが、こちらもどこまでもつか、不安は拭えない状況。


 4月11日金曜日、最新のインパクト予測が送られてきた。マオ対策支援グループGM補のハーニャ・ゼレンスカヤ科学技術局観測予報部長によれば、予測地点の中心は前回予測と変わらず南緯20度、西経105度、予測円の半径が前回の700kmから300kmに狭まったとのこと。南太平洋の海上で、予測日時は2290年6月13日の22時00分~22時25分(UTC)。上海時間で14日の6時~6時25分。これも予測の幅が縮まった。


 移動待ちの住民への生活物資の供給は、一定のタイミングから、避難用食糧、日用品セットの配給の形で行うこととなっていた。

 成都は移動開始時から始まり、すでに完了。

 重慶は、第2支団の移動が終わるタイミングからで、当初の4月12日予定が4月14日になった。

 上海は、第7自経団の移動が完了する4月25日からの予定。そして武漢は、当初漢口支団の移動が終わる4月24日からの予定だったのが、漢口第11区が出発する4月27日からに変更になった。


 4月15日火曜日時点で、上海の10自経団のうち6自経団、支団にして50のうち30が移動を完了していた。

 対策本部の幹部のうち、本部長たる艾巧玉総書記は第2自経団書記としてすでに移動していた。また監察委員たる蒋霞子副総書記は第3自経団書記として移動済みだった。

 ネオ・シャンハイへ移動し登録を完了した者は連邦市民となることから、以降、連邦からの特別命令がない限りレフュージの外へは出られないことになる。そのことを踏まえて、対策本部幹部の一部を4月21日(月)に移動・登録させた。

 まず本部付は秘書兼庶務担当の杜美雨。上海オフィスの庶務業務を陳春鈴に引き継いでの移動となった。移動スミの同性のフィアンセと、5月初に婚姻届提出予定とのこと。

 民生第二部は、上海側に赴いて対応することがなくなったので、部長のアンナ・ポロンスキーと副部長の高儷が移動する。同様に技術第二部も部長の林興建と副部長のジョン・スミスが移動となる。

 システム担当の技術第一部では、エンジニアを統括する副部長の劉俊豪が移動となった。

 その他の幹部についても、状況を見ながら順次移動する。

 対策本部スタッフではないが、プレス特別枠で移動の特例措置が認められ、ネオ・シャンハイと上海の間の往復が認められていた10人については、本人から別段の希望がある場合を除き、引き続き特例措置の対象となった。彼らは移動終了後、後衛部隊と一緒に移動する予定。

 インフラ系、ロジ系などのスタッフとして、所属の区の移動が終了した後も上海に残っている者たちの宿泊施設として、第5地区の国父紀念ホールに隣接するホテル、第9・10地区に持盈が持っている宿泊施設などが提供されていた。


 移動開始後ここまで、システムはおおむね問題なく稼働してきたが、4月22日火曜日に武漢で大規模なシステムトラブルが発生した。

 その日の昼過ぎ、武昌のサーバーとシスターAI上のレプリカとの同期が突然不能になった。調査の結果、武昌サーバー側の不具合が原因と判明。武昌支団技術局副局長の孟天佑マン・ティェンヨウが対応にあたるも復旧できず。ひとまず最低限必要なデータを抽出し、手動送信で対応した。武昌の移動が開始していなかったのが不幸中の幸いだった。

 23日水曜日、武昌支団書記兼技術局局長のグエンから本部への支援要請がなされた。自経団サーバーに精通している技術第一部部長アドラ・カプールが、24日木曜日に漢口を往復するプレインで漢口へ飛び、公安局局長の謝瑞麗シエ・ルイリーが自ら運転する警務隊の車両で迎えられ、武昌入りした。

 カプールと孟天佑が中心となって対応。苦慮するも、27日の日曜日にいったん対応を終えた。さっそくネオ・シャンハイと結んでテストを実施。シリラック、ヒカリがテストに立ち合い、若干調整すればOKと確認できた。引き続き調整ののち、28日月曜日午後に再度テストをし、完全復旧を確認した。カブールは、29日火曜日の漢口往復プレイン便にてネオ・シャンハイへ戻ることになった。


 トラブルはシステムに留まらず、またも船舶に不測の事態が起こった。

 4月28日月曜日の漢口に入港した武漢籍の大型船が、検査の結果航行不能であることが確認された。漢口支団第12区の一般移動者を乗せて翌日出航し、5月1日にシャンハイ到着予定だった便。

 予定通り移動できなくなった区に待機の指示をした後、4月29日火曜日に対応の検討に入ったところに、さらに立て続けに航行不能の知らせがもたらされた。

 まず、上海から重慶へ向かっていた重慶籍の大型船が長江上でエンジンに異常を検知し、武漢へ緊急入港。検査の結果、航行不能が確認された。重慶第3支団第28区の一般移動者を乗せて5月8日にネオ・シャンハイ到着予定だった便。

 次に、重慶第2支団第24区の一般移動者を乗せてシャンハイに到着した重慶籍の大型船が、航行不能であることが判明した。翌日出航して重慶へ向かう予定だった船。

 さらに、重慶に入港した上海籍の大型船が、検査の結果航行不能を確認。重慶第3支団第26区の一般移動者を乗せて、5月4日にネオ・シャンハイ到着予定だった便。

 4隻が相次いで航行不能になった結果、運行可能な大型船は就航中の3隻に武漢予備1隻の、合わせて4隻となってしまった。

 これから移動予定の区に対して再び状況を伝え、別途連絡するまで待機するよう、民生第一部の窓口スタッフから一斉に連絡を行う。

 周光立以下対策本部と重慶、武漢の前回見直し時と同じメンバーで、緊急対策会議。確認した計画見直しの前提は、以下の通り。

・武漢予備1隻を武漢便に投入

・すでに運航している便以降、重慶はスペースレインで全員を運ぶ。重慶就航時は1日二便。1つの区を2日で輸送

・武漢は運行可能な4隻で一般移動者を輸送。重慶完了後は合間にスペースプレインでの全員輸送も組み込む

 前提をもとに、ただちにシリラックとヒカリがシスターAIで見直し計画案を策定した。移動完了予定は次の通りとなる。

・重慶:5月23日終了(当初14日予定)、後衛部隊の撤収が26日完了。

・武漢:6月2日終了(当初5月30日予定)、6月4日完了。

 この案を、再び張子涵からカオルを通じて重慶第2支団副書記の郎雪、武漢のグエン、呉桂平に提示し、同意を得た。

 当然といえば当然だが、重慶、武漢側から「残りの4隻については大丈夫か」との声が上がる。陳紅花によれば、残りの4隻のうち当初から就航の2隻は、最初から一番状態が良かった船。今のところ不安はない。残り2隻は途中からの就航なので、まだ状態は悪くない。いずれも最後まで稼働してくれるのではないか、とのこと。

 見直し計画を正式決定し、全関係者に通知する。窓口スタッフから班を通じた移動者への連絡、調整は、対象者も減っていたため、翌30日のうちに完了できた。連邦へは、今回も支援要請の必要がないことから、ミシェル・イーによる定期報告にて情報共有した。


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~カオル(李薫)とヒカリの往復メール~

カオル:こんばんは。元気?

ヒカリ:うん。元気。

カオル:なら、よかった。

ヒカリ:大変な「あしたは来月」の日になっちゃったね。

カオル:うん。やっと少し落ち着いた。君も大変だったよね。

ヒカリ:そちらは、みんな不安なんじゃないかしら?

カオル:そうだね。武昌はみんな、おとなしいから表面には出ないけど、内心はね。そのこともあって、グエンが毎日情報発信している。

ヒカリ:彼女の言葉は心強いわ。カオルは大丈夫?

カオル:まあ、どうにか。

ヒカリ:無理しないでね。

カオル:ありがとう。君も。

ヒカリ:それじゃあ。おやすみなさい。

カオル:じゃあ。おやすみ。


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 上海の一般移動者を輸送している小型船の船団は、10隻稼働する体制で予備を5隻用意していた。徐々に航行不能が発生し、予備分がすべて投入されていたところ、5月1日木曜日、配備中の船に不具合が発生し航行不能となった。1日の輸送を6区から5区に減少せざるを得なくなり、それに伴うスケジュール変更を班ごとに通知し必要な調整を行った。またも民生第一部の上海オフィス勤務メンバーの活躍が必要な事態になった。


 そして二日後…

 5月3日土曜日、全く想定外だった事態が発生した。

 ネオ・シャンハイ籍のスペースプレインが、突然運航不能になった。


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