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Requiem to the AVALON  作者: 大猩猩和
獣王国ガルニシア編 第一章 壁越え
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第19話 魔術による初戦闘

 魔力の矢について色々としているうちにすっかり日は落ち、辺りは暗闇に包まれ始めた。


 部屋の中が暗くなったことで日が落ちたことに気がついたアレスは思い出したかのように窓から外の様子を確認した。


 外の様子を確認してみると、明らかに昼間の時よりも獣人ゾンビたちの数は減っており、教会の前の部分にはゾンビは一人もいなかった。


 ゾンビの数が減っていることが分かったアレスは今がチャンスだと思いながらも一旦、外の様子をもう少し観察しようと冷静になり、窓から観察を続ける。


 アレスが観察を続けていると、とあることが分かった。


 どうやら、多くのゾンビたちは建物の中へ帰っていっているらしく、これのお陰で外に出ているゾンビの数は大幅に減っているようだった。


 ゾンビたちの中には松明を掲げ、日が落ちた後も索敵を続けるものたちもいるようであり、これらのゾンビには警戒する必要があった。


 だが、夜の間も索敵を続けるゾンビの数は群れに襲われる前の時とあまり変わらないほどの量であるため、外を出歩くことは昼間と比べてだいぶ楽である。


 それに、今は日が落ちて視界が悪いこともあり、下手をすると、群れに襲われる前よりも探索が楽である可能性もある。


 外の様子を確認したアレスはまず、近くにいるゾンビたちがもう少し教会から離れるまで待つことにした。


 もしも、教会から外へ出ていることがバレてしまった時、リスポーン地点に留まられ、リスキル地獄になる可能性があるからだ。


 アレスは松明を掲げるゾンビたちが十字路を曲がり、姿が見えなくなったタイミングで、アレスは教会の扉を開けて外へ出た。


 教会から外へ出たアレスは再び第二の時計塔を目指して歩き始めた。


 再び時計塔を目指して歩き始めたアレスであるが、彼は夜道かつほぼ全く慣れていない道だというのにすらすらと歩いていた。


 もちろん、この隔離区画にはほとんどの灯りはなく、街灯の数はとても少ないのに加え、部屋から漏れ出る光などもなかった。


 それなのに、アレスは昼間の時と変わらない様子で前へ進んでいた。


 何故、彼がそんな芸当ができているのかというと、アレスの目は暗い場所でも普通に見えているからだ。


 確かに、昼間の時よりも多少暗くて見えにくくなってはいるが、それでも活動するのには全く支障がないほどである。


 どうやら、アレスの目は何か特別なものであるようだ。


 もしかしたら、アレスは元から暗い場所でも活動できる種族かもしれない。


 しかし、記憶を失っているアレスには自分が何者か分からなかった。


 いくら考えても何も思い出すことができず、ただ蟠りだけが積もるだけ。


 アレスは直ぐに意識を切り替えて、時計塔へ向けて歩いていた。


 時計塔へ向けて歩いていたアレスであるが、夜も出歩いているゾンビたちは松明を掲げている者たちが最低でも一人いたため、容易に索敵することができた。


 そのため、アレスは人数の多い集団であれば、隠れたり違う道へ逸れることで回避したり、人数の少ないゾンビの集団は奇襲などを仕掛けて討伐することが出来た。


 そのようにして、アレスは順調に隔離区画の中を進んでいき、一番最初にゾンビの群れに襲われた場所まで戻ってくることが出来た。


 最初に襲われた場所まで戻ってきてみたのだが、昼間の時に聞こえてきた咆哮が再び隔離区画全域に響き渡るようなことはなく、今は夜の静けさが広がっていた。


 再び何か起きるのではないかと警戒していたアレスであるのだが、何も起きなかったことに安堵のため息をついた。


 安堵したアレスであったのだが、再びあの咆哮が響き渡り、ゾンビの群れに襲われる可能性があると考え、これから先は警戒しながら進んでいくことにした。


 そうして、警戒しながら時計塔へ向けて歩いていたアレスは十字路を右に曲ろうと思い、少し顔を出して先の道を確認した。


 そうすると、少し進んだ先に三人組のゾンビの集団がアレスの方へ向かって歩いてきているのを確認した。


 ゾンビの集団が自分の方へ近づいてきていることを確認したアレスは人数が少ないこともあり、彼らを迎撃することにした。


 ゾンビの集団を迎撃することにしたアレスは彼らとの距離もまあまああることから、遠距離攻撃で先手を打つことにした。


 先手を打つことにしたアレスは遠距離攻撃手段として、先ほど学んだ魔力の矢を使用してみることにした。


 アレスは魔術書に書かれていた通りに術式を組み、この術式に魔力を流し込むと、アレスの前方に白色の矢が出現する。


 そして、アレスは松明を掲げているゾンビに狙いを定め、勢い良く魔力の矢を放つ。


 魔力の矢は狙い通り松明を掲げたゾンビの頭に命中し、頭を吹き飛ばした。


 頭を吹き飛ばしたことを確認したアレスは第二射を準備する。


 その間に二体のゾンビも仲間がやられたこともあり、アレスの存在に気づき、走って向かってくる。


 そんなゾンビに向けて第二射の準備ができたアレスは一番前を走っているゾンビに狙いを定め、再び放つ。 


 動いているというのに第二射もしっかり頭に命中させ、頭を吹き飛ばされたゾンビはその場で勢い良く崩れる。


 そうして、最後に残ったゾンビは勢いよく崩れた仲間を飛び越え、アレスに飛びかかったのだが、すでに迎撃の準備が完了していたアレスに頭を切り落とされ、その場に崩れたのだった。









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