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~時間遡行(クロノスラグ)の魔術師〜

邂逅

登場人物

クロノ・リュテイ(それなりに名うての冒険者で滅亡前は世界各地を放浪していた)

二コラ・ニューゲート(国際学術会議、通称学会に提出した数多くの論文により人類発展に大きく貢献した彼は人から賢者と呼ばれている)


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たとえお前が国遠く旅路の果てにいようとも

年経た後もその姿

繰り返しまた浮かんでくる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


空から飛来した物体によって世界は滅亡した。

世界各地を放浪していた僕も例外ではない。


それは三日後の真夜中のことだった。

山中、木の上で野営をしていた折、天より赤き彗星現れる。

まったくの未知。

冒険者として人よりは多くの経験をしてきたつもりであったが彗星の美しさに見惚れ

何をすることもなくあっけなく死亡したのが一回目。

2回目の人生の始まりだ。


この世界には魔力や闘気というものがあって生活から戦争まで何にでも使われているがそれ以外にもスキルというものがある。

僕の時間遡行(クロノスラグ)も一つのスキルで。それで死に戻ってきたわけだ。

スキルは先天的に持っているものと後天的に獲得する者がいて前者は必然か偶然か、後者は神や悪魔など何者かに付与されるパターンで太古の時代はスキルを持っている者が大多数であったそうだが今はそんなこともなくスキル持ちというぐらいで国の重要文化財以上に有難い存在として見られる奴がほとんどだ。


さてそんなスキルを使って滅亡後の二回目を過ごしたわけだけど、もう絶望ですよ。

自分の魔力を限界まで圧縮して高強度のバリアを赤い彗星を観測した直後に形成。

一回目の経験から彗星によって滅亡したのは一国だとかそんな範囲なんじゃないかと仮定していたのだけれど、ものの見事に彗星と爆発に弾き飛ばされ光すらも飲み込むような空間で壊れ果てる星を見た。


その後冷えだしたバリア内で凍ったのか酸欠になったのかは意識がハッキリとせず確認出来なかったが

大体一時間弱ぐらいで二回目を終えて三回目を迎えた。


3回目を迎え毎度赤い彗星衝突の三日前の朝に戻されることが確信に変わる。

確信の朝、やったことといえば敵の分析です。

赤い彗星の予兆はあったのか、どの程度の大きさの被害が起き回避するには何が必要なのか。


魔法陣、付与魔術、防護服。

様々な防衛手段を構築して滅亡に挑んでみたけれど「自分だけ」が生き延びる時間が延びて

その他は全くもって救えなかった。

それも1時間が3時間。3時間が12時間。

そうやって少しずつ延びて暗闇の中でのバリア生活も一週間ぐらいは出来るようになったけども

やがて魔力が尽きて凍るか、窒息するか。はたまた自害するかを選ばなきゃいけなくなる。


「30回を超えた辺りで諦めたんですよ。自分ひとりで挑むのを。時間遡行、滅亡の前に戻ることができるスキルです。強力なスキルですけどもこれには特性や条件があるんです」


「一、時間遡行。二、このスキルは貸し借りが出来る、3、現在スキルを持っているものが誰か分かる」

「そう、だからこそ僕はここに来た。賢者であるあなたを頼るべく」

「滅亡を回避すべく冒険者クロノ・リュティとして賢者二コラの知恵をお貸しして頂きたい」


クロノと二コラの邂逅。

この時が総力を持って挑む滅亡の始まりである。

冒頭の言葉は、気づく人もいるんじゃあないかなと思います。

好きな人とか、あの日あの時気持ちよかった語感の言葉って不思議と使いたくなりますよね。

短編を二回ぐらい投稿したことがあって、評価をしてくれた人が一人でもいたのが嬉しかったです。

だから3度目の正直じゃないけれど、ちょこっと連載してみよっかなぁって思ったんです。

初心者なんです、だから褒められたら人一倍喜べちゃいます。

お得なんです。


rytiという名前、作者の名前にも使っていますがこれも語感と素敵なあの人の名前なので使わせてもらっているだけなので特に気にしないで大丈夫です。

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