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捏造の王国

捏造の王国 その68 究極のトンデモ政府!欠陥マスク配布に数億ロシアへの援助はそのままなのに国民には値上げ一択、年金受給年齢もアゲアゲ!反対すれば仮想敵!!

作者: 天城冴

春にもかかわらず下がり続ける自国通貨の価値に頭を悩ますキジダダ総理、会食にアロマに気を紛らわそうとするも現実に引き戻すのは…

寒くなったり温かくなったりの乱高下が激しい春の初めのニホン国。国民の気分も桜の季節で花見だ、なんだと浮かれつつ各種値上げに沸々と怒りをためる今日この頃。それに頭を痛めるのはキジダダ総理

「ああ、日銀が国債買い入れてるというのに円安はなかなか歯止めがきかないし。ルーブルより安いことがバレつつある。うーん、輸出にはいいとはいえ、軒並み値上げで…また支持率が微妙に」

と、いいつつ妻から送られたアロマ入りのビンの蓋を少し開け

「ああ、この香り、妻が私の精神の安定のために調合してくれたこの香りを嗅ぎ、新年度にむけて」

“新たな庶民いじめですかあ、人には会食はダメ―とか言いつつ、自分だけはお仲間と会食を楽しむキジダダさんらしいですねえ、前の総理さんたちもそうですけどおホント特権意識の塊ですねえ”

「な、何やら妙な音がするが聞こえないんだ!じ、地獄の書記官など存在しない!」

と首を一生懸命横に振り続けるキジダダ総理だが、小瓶のまえに浮かんだ顔は消えない。

“あのー、現実から目をそらすのはよくないですよお。いくら見たくない現実でも”

呆れたように言う声の主はニホン国の罪人を減らし、地獄の負担を減らすため、わざわざ現世に長期出張中の地獄の書記官。キジダダ総理はじめニホン国の政財界人の現世での罪を減らすために奮闘中だが、聞く耳もたない彼らに一向に成果が上がらない。だが、ウン千年だか亡者を相手にし続けているだけあって、淡々と仕事?を続けている

“各種公共料金値上げに、食品にガソリン代にー、すごいですねー、国民はますます困窮、一人当たりGDPが隣国どころか、いわゆる発達途上国並みになる日も遠くないですねー“

「そ、それはロシアに制裁を科して、小麦とか輸入できなくて」

“あのーINUHKでその影響はまだーとかいってましたよお。制裁とか言っててロシアのガス開発に手を貸す計画に予算とウン億円つけたのはどうしてなんですかあ。だいたいウクライナへの支援金もジコウ党の議員さんたちは月給の1/130しかしないんですねえ、ホント、ケチというかなんというか”

「そ、それはアベノ総理の取りまとめた計画で、その…い、一万円だって寄付は寄付だし」

“先々代の総理を修正しないのはなぜですかあ、ミンミン党政権のやったことなんか即座に取り消してたんですけどお、消えた年金探しとかあ”

「そ、それは、その予算を変えるは」

“未曽有の危機ってのがずーっと続いてますよねえ。それなら修正してもいいはずですしい。だいたい円安なのは、ニホン国で異次元緩和しても景気が上がらないからですよねえ。大企業がため込みすぎて労働者への賃金をケチってますから。賃金ちょっとあげただけでえ、補助金上げまーすっていっても、働く方々にはほとんど回ってませんからあ”

「そ、そんなことはない、はず…いや、その新型肺炎ウイルスが悪いんだ、だが、規制は解除したし、トラベルキャンペーンの再開も」

“その、また感染者増えてますけど。だから、検査して、隔離して重症になったらすぐに治療って方式をやりましょう、ワクチン頼みはダメですよ、だいたい3回目も不十分って現場で言ってる方少なくないらしいですねえ。まあ死んだお医者さんも嘆いてるそうですけど。よーやくオンミさんがエアロゾル感染がーとかいってますけど、アベノ総理のときの、最初の客船での感染のときにきっちり処理してれば、少しはマシだったんじゃないですかあ。あんなマスクとか何とか言わないで”

「ぬ、布マスクはあの後で…。だいたいマスクが足りないから、その」

“それじゃあ、もっと飛沫を防ぐ大きいマスクを量産する体制にすればよかったんですよねえ。布マスク大量につくる設備に金をかけるぐらいなら。だいたいあのマスクは使えないですよお。逆にあの世に来る人が増えかねず、こっちも迷惑でしたし。そのうえ、在庫が余ってまた配るのに数億って壮大な無駄ですねえ”

「ひ、必要とされているんだから、いいんだ!」

“あのー第二次特別10万円一律給付のほうが事務費もかからずいいと思いますけど。おととしのデータを参考にするだけですしい。それにマスク欲しいはほんの数%ですしい”

「いや、だからか給付金、ね、年金受給者に5000円って言ったのに、反対するし」

“あのー、この間も言いましたけど、受給額下げて、1回だけ選挙前に、それも事務費に数十億って、それなら受給額据え置け!って言いますよねえ。しかも年金受給額75歳からもーって、その前に受け取る人の額を下げる意図が見え見えですよねえ。安心の老後なんてライトノベルぐらいの妄想になったんですねえ”

「そ、そんなことはない!反対のデモとかは起きて」

“そりゃあ、反戦デモが仮想敵になってるんでしょう、ジエータイの。国民を守るための組織のはずが、その時の政府だけを守り、庶民の生活を守ろうとする団体を敵視するってんですから、迂闊に反対なんてできませんよねえ。っていうか、反対運動はやってますけど、キジダダさんが知らないだけで”

「そんなことはないんだ!い、いや、きっと疲れすぎて、幻聴が聞こえるだけだ!こ、この香りをもっと嗅いで、リラックスしなければ」

“あのー、だから、その現実をみてくださいよ、そのラベルの注意書きを”

地獄の書記官の顔の横に貼られていたラベルには

『これはストレス解消の香りだけど、嗅ぎすぎるとよくないの。一日一回、少しだけ、でないとかえって頭が混乱してしまうわ。ちゃんと守ってね、ユン子』

キジダダ総理の妻直筆の注意書きが書いてあった。


どこぞの国では政治不信やら迷走するウイルス対策やらで通貨の信用がた落ちだそうですが、まあ与党議員さんや政府関係者そのほかの行いをみてるとまあそうなりますわなあ。

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