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096.にゃんにゃんするみたいです。

 応接室を片付けて撮影の準備をしています。まだ、王女殿下に猫耳は見せていないのですが、私の言った条件をのむとのことなのでとりあえず準備です。

 王女殿下にしても、まさか猫耳を付けさせられるとは思っていないでしょう。どんなポーズがいいでしょうね・・・顔の前に手を持ってきての「ニャン!」は絶対でしょうね・・・これは絶対です。


 場所も空けることが出来ましたし、撮影の準備は出来ました。さすがに5人にポーズを付けて貰おうと思うと場所がいりますね。スタジオが欲しくなります。

 「撮影を始めたいと思います。では、王女殿下こちらを付けて頂けますか。」

 猫耳を渡しましょう。

 「あの・・・カオリさん。これは?」

 「猫耳カチューシャです。頭に付けてくださいね。」

 「え、でも・・・」

 「王女殿下。お約束ですから、お願いしますね。従者の方々はもう付けてますよ。」

 後ろでもじもじしながら猫耳を付けてます。猫耳いいですね・・・メイド服にしておけばよかったでしょうか?

 「わかりました。付ければいいんでしょう。」

 投げやりですね。まぁ、付けてもらえればいいんですけどね。

 「そのアクセサリー単品でも、結構いい効果が付いてるんですよ。」

 さっき鑑定していたメイドさんがまた鑑定しているようですね。驚いてますか?驚いてますね。

 「どうですか?なかなかいいアクセサリーでしょ。使ってもらえると嬉しいですね。」

 「え、ええ・・・使わせて頂くわ。」



 その後は皆さんに「ニャン!」という感じでポーズを取ってもらい何枚かの写真を取らせて貰いました。もちろん何枚かは、王女殿下に差し上げましたよ。

 「では、こちらの写真は装備見本として使わせて頂きますね。」

 王女殿下が顔を赤らめてますね。撮影の間は、あんなにノリノリで「にゃん、にゃん」言っていたじゃないですか。今更恥ずかしいだなんてありえませんからね。

 「この写真を大きくして、お店に貼りましょうか?」

 「できれば、やめて頂きたいです・・・」

 「考えておきます。」

 私的には「できれば貼りたいです。」と言いたいですから・・・



 「サイズも手直しが必要なさそうですので、これでお渡し出来ますよ。」

 「ありがとう、カオリさん。王都に来たら城にもいらしてくださいね。歓迎いたします。」

 「そうですね、時間があればよらせて頂きます。」

 あまり立ち寄りたくないところですからね・・・

 メイドさんが何か箱を渡してきますね。なんでしょうか・・・

 「王女殿下、これは?」

 「城に入る時不自由でしょ?私が許可したことを示す許可証です。それを見せれば、私のもとまで案内してくれます。」

 なんて物を渡すんですか・・・これじゃあ、まるで王女殿下の関係者のような感じじゃないですか。

 「私としても、カオリさんとは末永くお付き合いしていきたいと考えてるの。」

 末永くですか・・・


 「私に何かさせる気ですか?」

 「あら、洋服屋さんに頼むのですもの、洋服を作ってもらうに決まってるじゃないですか。」

 「へっ・・・」

 あまりにもまともなことを言うので、みっともない声を出しちゃったじゃないですか・・・服屋だから服を作らせるですか・・・確かにそうですね・・・

 「私の護衛である従者はこの4名ですが、城には何人ものメイドがいるのです。そのメイド服も、新たにお願いしようかと思っているのですよ。」

 「メイド服ですか?」

 「ええ、私のまわりにいるメイドの服を全てです。いいお話しでしょ?」

 確かにいいお話しですね。冒険者用の装備ではなく普通の服を大量に受注出来るのですから・・・

 「確かにいいお話しだと思います。でもいいのですか?お城って出入りの商人とかいるのでは?」

 「それはそうですが、私のまわりにいるメイドの服くらい自由にできますよ。」

 そういうもんですか・・・せっかくのご厚意ですし、これは受けておいた方がいいですね。逆に断る方が問題です。

 「わかりました、一段落して落ち着いたら伺うことにします。」

 「ありがとう。私もひと月くらいはダンジョン攻略で忙しくなるからそれからね。」



 そんなこんなで、王女殿下のメイドが着るメイド服を大量受注してしまいましたが、無事装備の引き渡しも終わりました。

 これでしばらく暇になりました。予定通りしばらく旅に出ましょう。1ヶ月くらい適当に旅しましょう。ぶらぶら色々な物を見て回りましょう。

 異世界を満喫。楽しい旅の始まりですね。

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