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009.冒険者視点みたいです。

本日3話目の投稿となります。

仕事が休みなので頑張って書いてます。

 ガンツさん視点です。


 なんだ、あいつら。まさか女2人だけで旅してるんじゃなかろうな・・・

 同じ所で野営すんだしちょっと声でもかけてくるか・・・


 「お嬢ちゃん達もシーバレンスの町へ行くのかい?」

 まぁ、ガンドレアの方から来たんだから目的地はシーバレンスだろうが・・・

 「ええ、そちらもシーバレンスに?」

 「ああ、今日はここで野営をするつもりだが、お嬢ちゃん達もか?」

 「そうね、そのつもりだったのだけどおじゃまかしら?」

 言葉遣いがやけに丁寧だな・・・いいとこのお嬢様か?それにしちゃ護衛もなしの2人っきりか・・・

 「別に構わんよ。このあたりにはここぐらいしか安心して野営出来そうな所はないしな。大勢で固まっていた方が魔物も襲ってこないだろうからな。」

 「ありがとう、では少し離れた所で野営させてもらいますね。」


 まさかと思ったが本当に女2人かよ、危ねえだろうがよ・・・仕方ねぇ、依頼主に話して火に当たるくらいさせてもらえるようにすっか・・・

 ラッセルさんは他の商人と違って金、金、言うような商人じゃねぇからな。多少のことは大丈夫だろう。


 さて、依頼主の了承もとれたし、あのお嬢ちゃん達に声でもかけてきてやるか。



 「ちょっといいかな。」

 「はい、なんでしょうか。」

 「あんたら、2人だけでガンドレアから来たのか?」

 「ええ、ガンドレアではないのですけど、あちらのほうからですね。」

 なんだ、こっちの小っちゃいお嬢ちゃんはここいらの地理に疎いのか、後ろのメイドになんか聞いてるみたいだな。こいつら絶対に訳ありだなぁ・・・とりあえず悪い奴らではなさそうだな。

 「なんか訳アリか・・・まぁ、メイド連れての旅だしなんかあるんだろうな・・・よかったらお前さんたちも一緒にどうだ?大した旅支度もなさそうだしな。」

 こいつら本当になんにも持ってないな、どうやってここまで旅してきたんだか・・・

 「お邪魔になりませんか?」

 「あんたら2人増えたところで大したことはないからな、依頼主もいいと言ってくれてるし大丈夫だ。」

 このままほっておいて、朝になったら凍死体なんて洒落にもなんねぇからな。

 「では、お言葉に甘えさせていただきますね。わたしはカオリ、この子はアヤハです。よろしくお願いしますね。」

 「ああ、荷物まとめたら来るといい。依頼主に紹介するよ。」

 訳ありのお嬢様か・・・やけに良い装備してたな・・・あの嬢ちゃんの服なんか見たことのない服だし、メイドの方もメイド服のようだったがありゃ絶対魔物由来の装備だ・・・それも相当なもんだな。俺等じゃ到底手が出ないようなもんだぜ。


 とりあえず、メンバーには話を通しておくか・・・アリシアとリリが魔物由来のかわった服ってとこでやけに食いついてくるな・・・冒険者稼業してると服には無頓着になるからなぁ・・・魔物由来の服で高級装備とくりゃ食いつくのも当然か・・・



 アリシア視点。


 本当に見たことのないデザインね。軽そうだし、動きやすそう。それに魔物由来かぁ・・・それに魔法も付与されてるっぽいわね。いくら位するんだろ・・・ガンツはお嬢様っぽいぞなんて言ってたけど、貴族か何かよね・・・でないとこんな高価な物買えないだろうし・・・


 「あの、シーバレンスの町について教えてもらってもいいでしょうか。」

 「え、ええ。いいわよ、何が知りたいの?」

 え、話しかけられた・・・服見てたのバレてるかな・・・

 「シーバレンスの町には初めて行くので勝手がわからないんですよ。着の身着のまま出てきたんで持ち物もそんなにありませんし。」

 着の身着のままって・・・お家騒動?ひょっとしてかかわっちゃダメなやつ?ガンツったら悪いやつじゃなさそうだって言ってたけど、やばい案件じゃない・・・

 「ああ、そういうことね。あなたたち身分証は持ってる?市民票とかギルドカードとかね。」

 「いえ、持ってないですね。やはり無いとまずいですか?」

 うわぁ~やっぱりまずいやつだ・・・身分証は持ってるけど使えないってやつだわこれは・・・

 「そうね、身分証がないのなら通行料を取られるわね町に入るのに1人銀貨1枚。それと入り口で犯罪歴がないか調べられるわ。まぁ、あなたみたいな子が犯罪とかありえないでしょうけど。それと身分証がないなら冒険者ギルドか商業ギルドあたりで発行してもらえばいいわ。」

 「ギルドに登録するのですか?それは誰でもできるのですか?」

 貴族が身分隠して登録出来るかって事かしら?まぁ、登録は出来るわよね・・・よく身分隠して動くために偽名で登録してるし・・・

 「もちろんよ、確か登録料が銀貨2枚だっけ?」

 「いや、今は1枚になったそうだぞ。ギルドも人手不足だからな登録料を安くして裾野を広げたいんだろうよ」

 え、そうだったの?ギルったらよくそんなことまで知ってるわね・・・

 「とりあえず銀貨4枚必要ってことですね。」

 お嬢様らしいわね、町のことは疎いしいろんな物の相場とかもまるっきり知らないって感じだわ。かかわらないべきか、色々教えてあげるべきか・・・悩ましいわね・・・



 リリさん視点。


 魔物由来の服・・・それに可愛い・・・欲しいなぁ~高いんだろうなぁ~アリシアもずっと見てたけど、あんな服見たことないよ・・・

 「えっと、リリさんでしたっけ?さっきからずっと私のことを見てらっしゃいますけど何かありましたか?」

 やばっ・・・見てたのバレた・・・

 「え、えっと・・・その・・・かわった服だなって思って・・・その、気になったものだから・・・」

 あ、つい本音が出ちゃった・・・ガンツが訳ありっぽいって言ってたのに・・・しまったなぁ・・・こっち睨んでるよ・・・ガンツゴメン・・・

 「あ、やっぱり気になりますか・・・まともに着られる服がこれくらいしかなかった物ですから・・・」

 まともに着られるって・・・どういう意味?本当ならいくらでも着る服があるけど、今は持ってないって事?やっぱり貴族様?

 「ご、ごめんなさい。そんなつもりじゃなくて・・・その・・・ごめんなさい。」

 とりあえず謝っておこう・・・許してくれたかなぁ・・・

 その後たっぷりガンツに叱られました・・・

評価頂けると作者が喜びます。

★1つでも付けて頂ければと・・・

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