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084.リボンが焼けたみたいです。

 かなり大きな竜ですね。良い素材になりそうです。早速倒してしまいましょう。竜がなにか喋ってますね。

 「また人間か。何度来ても食われるだけだろうに。我に食われるか、潰されて死ぬか、好きな方を選べ。」

 ふざけたことを言ってきますね。あなたは、母様の素材になるのです。

 『イロハ、気をつけなさい。そいつは上位種のようです。』

 上位種ですか、そうすると多少のダメージは覚悟しなければならないということでしょうか。

 『姉様、上位種はここ数百年ほど現れていなかった筈じゃ・・・』

 『そうですね、目撃がなかっただけだったようです。目撃した人も、もう居ないのかも・・・』

 そうですね、目撃した人が帰って報告しなければその情報は伝わりませんね。

 「ここにきた人間どもは全て我の腹の中よ。お前達からは同族の匂いがする。我に服従するのであれば生かしておいてやろう。」

 同族の匂い・・・私たちの体に、古龍の素材が使われているからでしょうか?

 『私たちに服従する意志はありません。あなたは母様の素材になるのです。姉様、援護をお願いします。』

 さっさと倒してしまいましょう。そして、母様のところに帰るんです。

 「ふっ・・・死ね!」

  ブレスですか、そのくらいは避けられます。姉様の援護もあるのです、一気に距離を縮めましょう。怖いのはブレスくらいです。爪での攻撃であれば、十分剣で防げます。遠距離から攻撃されるブレスの方が私には大変ですね。



 姉様が弓で援護をしてくれますが、何ぶん空からの攻撃です。私が対応できません。近づこうとすると、ブレスで離されてしまいます。嫌な攻撃です。

 何度か、神速通を使って空を駆けあがろうとしましたが思ったように使えません。やはり日頃から練習しておかないと駄目ですね。


 姉様の弓も、遠距離からであることもあってか、竜の鱗に弾かれるものが多く、致命傷には至ってないようです。やはり私が決めなければいけないようです。がんばりましょう。



 少しづつはダメージが通っているようですね。でも時間がかかりそうです。向こうもこちらを逃すつもりがないのか、逃げていかないのが救いですね。ただ、全力戦闘となると私たちも魔力が足りなくなる可能性があります。早めに決着をつけなければいけません。



 姉様の矢が竜の左目に当たりましたね。では左側から攻撃しましょう。死角が多くなっているはずです。

 竜が逃げようとしています。ここで逃がしたりしませんよ、回り込んで攻撃です。あ、逃げるふりですか・・・駄目です、目の前でブレスを吐かれました・・・これは避けられませんね・・・母様、ごめんなさい・・・




 あ、大丈夫なようです・・・まだ生きているみたいです・・・

 『イロハ、大丈夫?』

 『姉様、大丈夫みたいです。母様に感謝です。防具もあったおかげで助かったみたいです。』

 はい、大丈夫です。一応確認しましょう。装備も私の体も大丈夫のようです。左手がうまく動きませんね・・・母様に怒られますね・・・あ、母様に貰ったリボンが焼けてしまってます・・・

 『母様に貰ったリボン・・・』




 正直その後のことを私はよく覚えてません。気がついたら、竜の首が目の前に転がってました。姉様に聞くと私がやったとのことですが、覚えていませんね。母様にもらったリボンが焼かれてしまった後のことが、今ひとつ思い出せません。

 竜を倒せたのでよしとします。私の左手とリボンのことを、話さないといけないと思うと気が重いです。



 姉様の空間収納に竜をしまってもらって帰りましょう。

 峡谷から少し離れたところで、休息を取ります。私たちも全力で戦闘をしたため、少しばかり魔力が足りません。数時間休息を取ってから出発することにします。



 『姉様・・・リボンのこと母様に怒られるかな・・・』

 『イロハ、お母様は左手のことを怒ると思うわよ。』

 え、そうですか・・・母様にもらったリボンを燃やされてしまったことの方が怒られると思うのですが・・・

 『でも、まだ左手は動くよ?』

 そうです。まだ動くし大丈夫だと思うのです。

 『そうではなくて、あなたが怪我をしたということ。無茶をしたって怒ると思うわ。』

 あぁ・・・そういうことですか・・・私は母様のためだから、無茶したなんて思ってなかったのです。母様はこれを無茶をしたと言うのですね。

 『謝ったら許してくれるかな・・・』

 『そうですね。イロハがちゃんと良い子にすると約束すれば許してくれると思いますよ。』

 そうですか・・・ちゃんと良い子にしますよ。今までも良い子だったじゃないですか。

 『姉様も一緒に謝ってくれる?』

 姉様が一緒に謝ってくれればきっと許してもらえると思うのです。

 『仕方ないですね。一緒に謝ってあげるから、早く帰りましょうね。』



 しばらくの休憩をはさんだ後、私たちは母様の下へと走り始めました。

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