表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

83/373

083.ワイバーンを狩るみたいです。

 しばらくは、イロハとアヤハのお話になります。イロハ視点で話は進んでいきます。



 『姉様。姉様のお洋服には、空間収納が付いていますよね?』

 姉様の服は特別で空間収納が付いてるんです。私も母様に作ってもらいたいです・・・

 『ええ、お母様ほど沢山は入りませんが付いていますよ。』

 『だったらたくさん狩っても大丈夫ですね。』

 母様に喜んでもらいたいので、たくさん狩っていきたいのです。

 『そうですね、大きなものでも大丈夫ですので、イロハが狩りすぎても安心ですよ。』

 姉様も酷いです・・・狩りすぎとか、全部母様のためです。

 『姉様、ちょっと遠くの森まで行こうと思います。最短距離で行きたいのですがいいですか。』

 目的地は遠いので最短距離で行きたいです。道がなくても森の中でもです。

 『いいですよ。場所は解りますので、私が道案内しますね。あなただと、本当にまっすぐしか行かないでしょうから。』

 え、まっすぐが最短距離じゃないのですか?でも、天眼通もちの姉様は空から周りを見渡せるので任せます。

 『じゃあ、姉様お願いします。』




 けっこう走りましたね。私たちは休憩する必要がないですし、馬なんかよりずっと速く走れます。母様に迷惑が掛かるといけないので人目に付くところでは馬と同じくらいには速度を落としてます。一応常識くらいはわきまえてます。


 シーバレンスのさらに北、森を抜けた先に竜の住まう峡谷があるそうなのです。そこまで竜を狩りに行こうというのが今回の計画です。母様にいい素材をプレゼントしたいですから。「イロハ、ありがとう。」と言って、ギュッとしてくれるでしょうか。楽しみです。なるべく大きな竜を倒しましょう。

 姉様が言っていた通り首を落とせばいいのです。簡単そうです。



 さすがに1日では着きません。私たちの速度でも3日はかかるでしょう。途中ワイルドベアがいましたが、10匹ほど倒して後は無視しました。首を落として終わりなのですが、回収している時間がもったいないです。

 帰りがあまり遅くなると、母様が心配するといけません。コトハに予定は伝えてきましたが、なるべく早く帰りたいです。




 3日目の朝、もう少しで峡谷に着くという所でワイバーンに見つかりました・・・空から攻撃してくるので、姉様まかせではありますが・・・姉様なら簡単に仕留めてくれると信じてます。神足通を持っているので私も多少は空を歩けますが、まだ上手く使いこなせません。

 意外と時間が掛かりますね・・・姉様らしくありません。

 『姉様、やはりワイバーンは強いのですか?』

 一呼吸着いたところで姉様に声をかけます。

 『そうですね、倒すだけなら簡単ですよ。なるべく傷を付けないように気をつけているのです。』

 そうだったんですか、落とす場所まで考えているのですね。さすが姉様です。私だったら首を落として終わりですから。見習わないといけません。


 ワイバーンは亜竜と言われるだけあって、とてもよい素材だそうです。一流の冒険者でも手こずると聞きました。姉様はなるべく価値の高いところは外して狙ってるのですね。さすがです。

 ワイバーンといえどブレスくらい吐きます。アレに当たったら私たちは大丈夫でも、母様に貰った服の一部は燃えてしまうでしょう。それだけは絶対に嫌です。私はブレスくらいよけるのは訳ありませんが、姉様は弓を使いながらなので大変そうです。


 けっこう時間が掛かりましたが、それほど傷を付けずに倒せたようです。さすが姉様です。私ではとてもじゃないですが対空戦闘は無理です。


 姉様の空間収納にワイバーンをしまって、先を急ぎます。目的地まであと少しなのです。

 ワイバーンもだんだん増えてきましたね。やはり竜がいるような土地ですから、ワイバーンも多いのでしょうか。ワイバーンは素材になりそうなので狩っていきたいのですが、ちょっと時間が掛かります。あまり時間をかけてしまって、帰りが遅くなるのはよくありません。母様に心配をかけてしまいます。姉様に言って、見つからないルートをとってもらっています。



 やっと目的地に到着したようです。結構広い峡谷ですね。ここから竜を見つけて狩らないといけません。帰り道を考えると今日中になんとかしたいところです・・・もし見つけられなかった時はワイバーンを何匹か狩っていきましょう。



 何か大きなものが飛んできますね。なんでしょうか・・・

 『姉様、何か飛んでくるようですが見えますか?』

 『イロハ、準備して。大当たりみたいです、竜が飛んできますよ。』


 さっそく見つけました。いえ、私たちが見つかったのでしょうか?何でもいいです。これで母様に竜の素材を持って帰れます。

少しでも面白いと思った方は評価をお願いいたします。

★1個でも大変喜びます。

次も読みたいと思った方は

ブックマークをお願いします。


次回への励みとなります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ